ウグイス|春を告げる鳥
名称(学名) | ウグイス (Horornis diphone) |
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身体 | 体長:15cm / 翼開長:20cm |
生息地 | 東アジアの森林 |
食性 | 種子、果実、昆虫など |
ウグイスの特徴
ウグイスは体長15cmぐらいの小柄で緑~緑茶の毛色をしたスズメの親戚です。 メジロと見間違えられることがありますが、目の周りが白くなければ大体ウグイスです。
ウグイスと言えば春を告げる「春告鳥」として有名です。 日本では2~6月頃に「ホーホケキョ」と鳴き、春の訪れを告げてくれます。
ウグイスの鳴き声は春~夏にはよく聞きますが、それ以降は聞かなくなりますよね。 ウグイスは日本においては留鳥であり一年を通してそれほど離れた場所に移動しません。 なぜ春にしかさえずりを聞かないのかと言えば、ホーホケキョは繁殖期のオスのみが出す鳴き声なのです。
この声でオスは自分の縄張りを主張してメスを誘い、また縄張り内に異常がないことを知らせます。 もし縄張りを侵害するものがいれば「ケキョケキョケキョ…」と鳴き声を変えて威嚇すると同時にメスへ警戒を促します。
暖かくなってくると平地から涼しく過ごしやすい山の上へ移動します。 だから平地で生活する我々がホーホケキョを聞くのは春の間だけなのです。 なお繁殖期が終わる夏の終わり頃までは、山に入っていけばホーホケキョと鳴くウグイスを見つけることができます。
ウグイスの生態
生息地
東アジアの森林に生息しています。 季節ごとに平地~山を移動し、過ごしやすい場所で暮らしています。
普段の生活
昼行性で日中に採食し、夜は木に留まって休みます。 肉食寄りの雑食で、種子、果実、昆虫、ミミズなどを食べます。
繁殖と成長
春~初夏に繁殖期を迎え、オスは「ホーホケキョ」と鳴くことで縄張りを主張します。 一夫多妻で複数のメスがオスの縄張りの中で営巣・産卵・子育てを行います。
卵生で一度に4~6個の卵を産み、半月の抱卵期間の後に孵化します。 更に半月ほど子育てを行った後に子は巣立ちます。
子は1年で成熟し、寿命は2~5年ほどです。