ジュゴン|人魚伝説のモデルと言われる海のゾウ

Dugong dugon
名称(学名)ジュゴン (Dugong dugon)
身体体長:3m / 体重:450kg
生息地熱帯~亜熱帯の浅海
食性草食

ジュゴンの特徴

Dugong dugon

ジュゴンは熱帯~亜熱帯の浅い沿岸付近に生息する、れっきとした哺乳類です。 同じカイギュウ目にいるマナティとの見分け方として、下方向に突き出た口と三角形の尾びれが挙げられます。

ジュゴンという名はタガログ語の「海の女」に由来し、人魚伝説もこのジュゴンがモデルではないかと言われています。 ただ姿を見るとデカいし言うほど人間に似ている訳でもないしでうーん…

歯や牙の構造がゾウに近く、ゾウの近縁と考えられています。 ゾウとカイギュウ目の共通の祖先「メリテリウム」が陸上で進化したのがゾウ、海へ逆戻りしたのがジュゴンという訳です。

ゾウと同じく大飯ぐらいで、一日に体重の1割にも及ぶ海藻を食べます。 口が下方向に突き出ているのも海底に生えた海藻を効率良く食べるために進化したもので、前びれを海底に付けて進みながら食事をします。

非常にゆったりとした動きで、頑張って泳いでもせいぜい20km/h程度の速度しか出ません。 また潜水もそれほど得意ではなく、潜れるのは10mほどで数分毎に息継ぎする必要があります。 イルカやクジラなどの1時間以上潜りっぱなしの動物とは大違いですね。

これと言った天敵は人間とサメぐらいなので、のんびり過ごしていたらこうなったのでしょうか。

ジュゴンの生態

Dugong dugon

生息地

熱帯~亜熱帯の浅海に生息し、単独または子育て中は母子で生活しています。

普段の生活

一応昼行性ですが環境に次第で夜間にも活動します。 特に天敵の人間がいる海域では夜に活動することが多いようです。

草食で海底に生えている多種多様な海藻を食べます。

繁殖と成長

胎生で13か月の妊娠期間を経て1子を出産します。 子は母に育てられ、成熟したら独立して生活を始めます。

子は10~18年で成熟し、寿命は50年以上と言われています。 物腰と同様で随分とのんびりした成熟速度です。

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