コバルトヤドクガエル|世界で最も美しいカエル
名称(学名) | コバルトヤドクガエル (Dendrobates azureus) |
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身体 | 体長:3~4cm / 体重:3g |
生息地 | 南米スリナム共和国の森林 |
食性 | 肉食でアリ、シロアリ、ハエなどを食べる |
コバルトヤドクガエルの特徴
コバルトヤドクガエルはコバルトブルーの体に黒い斑点を持つカエルです。 基本的にヤドクガエルは大抵が毒々しい警告色をしていますが、こいつも例に漏れず見るからにヤバい色です。 しかしその綺麗な色から「青い宝石」「世界で最も美しいカエル」などと言われています。
しかし綺麗な薔薇にはトゲがあるのです。 名前の通り世界最強の毒ガエルである「ヤドクガエル」の一種であり、背中から強力な神経毒を分泌します。 人を殺せる毒性を持つので、迂闊に触ってはいけません。最強の毒を持つモウドクフキガエルに比べると毒性は弱いですが、それでもヤバいことには変わりありません。
ちなみにヤドクガエルの毒は現地でエサとしているアリやハエなどから取り入れて生成しているので、エサを管理すれば無毒なものを作ることができます。 見た目の美しさからペットとしての人気は高く、カエル愛好家の嗜みとなっています。
2万円程度で購入が可能で飼育下では10年ぐらい生きます。 湿度・温度管理は必要ですが飼育難易度はそこまで高くはなく、ペットとしてのコストパフォーマンスは高いかもしれません。
世界中で飼育されており、人工での繁殖方法も確立されています。 所詮は毒ガエルなので私が現地住民なら「絶滅しろ」と思いそうですが、見た目が綺麗だと得ですね。
世界中に輸出されているので絶滅の危険はありませんが、原産地ではごくごく限られた環境にしか生息していません。 更に環境破壊によって生息域を減らしているようです。
コバルトヤドクガエルの生態
生息地
スリナム共和国の森林地帯に生息しています。 湿った環境を好み、川辺などの水場近くで生活しています。
普段の生活
昼行性で日中に採食します。 肉食でアリ、シロアリ、ハエなどの昆虫を食べます。
繁殖と成長
卵生で南米の雨季である2~3月頃に繁殖期を迎えます。 産卵は湿った地面に行い、一度に5~10個ほどの卵を産みます。
卵は2週間で孵化してオタマジャクシとなりますが、その際に父親ガエルがオタマジャクシを背に乗せて水場に運ぶのも特徴です。
子は2~3年で成熟し、寿命は5~6年ほどです。