アカハライモリ|赤い色したお腹のイモリ

Cynops pyrrhogaster
名称(学名)アカハライモリ (Cynops pyrrhogaster)
身体体長:10cm
生息地日本の本州以南
食性肉食

アカハライモリの特徴

Cynops pyrrhogaster

アカハライモリは黒~褐色の背中に赤い腹を持つイモリで、名前の由来もそのままです。 二ホンイモリと呼ばれることもあり、特に日本では単にイモリと呼ばれることもあります。

毒々しい見た目をしていますが実際に毒を持っていて、眼の後ろにある分泌腺から毒を分泌します。毒は捕食者から身を護るためのものでそれほど強くはなく、人間が触った程度ではそうそう問題になりません。しかし眼や鼻などの粘膜に触れるとそれなりに危険なので、特に子どもは注意が必要です。

イモリは両生類で水生生物をよく食べることから、井戸の守り手=イモリと名付けられました。ただ人間から見て特に益害がある動物ではありません。

トカゲやヤモリは捕食者の前で自分の尻尾を切って囮にすることがありますが、イモリはそのように自分の部位を切ることはできません。 しかしイモリの持つ再生力はトカゲやヤモリを上回り、尻尾はもちろん手足や目の角膜までも再生する能力を備えています。

ちなみにイモリは両生類ですがヤモリは爬虫類で、姿は似ていますが全然別の動物です。 イモリが水場を中心に活動するのに対してヤモリは水に入ることがありません。 イモリは井守、ヤモリは家守と覚えておくと区別しやすいですね。

アカハライモリの生態

Cynops pyrrhogaster

生息地

日本の本州以南に生息しています。 池や川などの淡水中やその付近で生活しており、単独で活動しています。

普段の生活

昼夜を問わずに活動しますが、夜に活発になる傾向があります。 水中にいる時間が長いですが、肺呼吸もするので時々呼吸しに水上に出なければなりません。

肉食でミミズ、昆虫、小さい魚や小動物などを食べています。

繁殖と成長

卵生で春に繁殖期を迎え、水中の葉に数十~百個の卵を産みます。 卵は2週間ほどで孵化すると、魚のような幼生が生まれて水中で生活を始めます。

幼生はある程度成長して幼体になると陸上生活を始め、この時期に水に入ると溺れてしまいます。 そして更に成長すると成体となり、水中と陸上の両方で生活するようになります。

子は3~5年で成熟し、寿命は20年ほどです。 とても長生きな動物であり、可愛らしい?姿からペットとしても人気があります。

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