クマゼミ|日本の代表的な大きな体のセミ

Cryptotympana facialis
名称(学名)クマゼミ (Cryptotympana facialis)
身体体長:6~7cm
生息地日本の温暖な地域の平地や低山地
食性草食で樹液を吸う

クマゼミの特徴

Cryptotympana facialis

クマゼミは日本の代表的なセミの一種で、日本原産のセミの中でもヤエヤマクマゼミに次ぐ大きな体を持ちます。 この大きく黒い体がクマに例えられて「クマゼミ」と名付けられたと言われています。

鳴き声は言語化が難しいのですが「ジー…ワシワシワシワシ…」といった感じに鳴きます。 午前中~正午が鳴き声のピークで、この時間帯に一番うるさいセミです。 本来は昼行性ですが、街の灯りや気温が高い地域では夜にも活動するようで、都市部では夜もうるさく鳴いたりします。

セミは成虫として生きられる期間は一か月ほどですが、幼虫でいる期間がとても長く昆虫の中でも長寿な方です。 クマゼミも幼虫期間が4~5年ほどあるので、かなりの長寿昆虫と言えます。 幼虫としてある程度成長すると初夏の夜に木の中腹まで登り、90分ほどで幼虫から不完全変態をして成虫へと羽化します。

温暖な地域に生息しており従来は日本の中央以南に生息していましたが、温暖化の影響なのか徐々に生息圏を北に伸ばしています。いずれは東北でも普通に見られるようになるかもしれませんね。

クマゼミの生態

Cryptotympana facialis

生息地

日本の温暖な地域の平地を中心に生息しています。 成虫として羽化するのは7~8月頃で、9月頃まで見ることができます。

普段の生活

幼虫時代は土の中で樹液を吸って成長し、羽化して成虫となると飛び回って交尾相手を探します。 草食で幼虫時・成虫時ともに樹液を吸います。

繁殖と成長

卵生で夏に繁殖を迎え、交尾後は木の樹皮裏などに産卵します。 卵のまま越冬して翌年の梅雨頃に孵化し、その後は土の中に潜って樹液を吸いながら成長します。

4~5年ほどの幼虫時代の後の初夏に土から出て、木の中腹などの高所で羽化して成虫となります。 繁殖活動を行った後、2~4週間ほどでその寿命を終えます。

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