アイベックス|立派な大きい角のヤギ
名称(学名) | アイベックス (Capra ibex) |
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身体 | 体高:1.4~1.7m / 体重:60~150kg |
生息地 | ヨーロッパのアルプス山脈 |
食性 | 草食で草葉などを食べる |
アイベックスの特徴
アイベックスはアルプス山脈の標高500m以上の高地に生息するヤギです。 巨大で後ろに反り返る立派な角を持っており、成熟したオスは長さ1m重さ10kgもの角があります。
メスはオスよりもやや小さいですが、やはり立派な角を持っています。 ヤギはメスには角が生えない種もいますが、アイベックスはこの角で捕食者と戦うためにメスにも生えているのです。
発情期になるとオスがメスを娶るためにオス同士で戦います。 この角をぶつけ合い、戦って決めるのです。なお角の大きさに明らかな違いがあると、小さい方が身を引く習性を持っています。 だから角がどんどん大きく進化したのですね。
ヤギは高くて足場が悪い場所に平気で上りますが、本種もとんでもない場所を登ります。 急な岩場はもちろん、ほぼ垂直のダムの壁なんかでもわずかな取っ掛かりを掴んでピョンピョン登っていきます。
ヤギはクジラ偶蹄目であり2本の蹄を持っており、外側が固く内側が柔らかい構造になっています。 これにより狭い足場でも掴むことができるため、一見無茶な場所にも登っていけるのです。 この能力は険しい山岳でエサを探し回ったり、捕食者から身を守るのに大いに役立っています。
アイベックスの生態
生息地
ヨーロッパのアルプス山脈に生息し、少数の群れで生活しています。 普段はオスとメスは分かれて暮らし、繁殖期にのみ合流します。
普段の生活
昼行性で日中に採食し、夜は木陰や岩陰などで休息します。 草食で草や葉を食べます。
繁殖と成長
胎生で10月頃に繁殖期を迎え、6か月の妊娠期間を経て1~2子を出産します。 子は2~3年で成熟し、寿命は15年ほどです。