カクレクマノミ|イソギンチャクに隠れているオレンジと白の魚

amphiprion-ocellaris
名称(学名)カクレクマノミ (Amphiprion ocellaris)
身体体長:5~8cm
生息地熱帯の海のサンゴ礁
食性肉食で魚やプランクトンを食べる

カクレクマノミの特徴

amphiprion-ocellaris

カクレクマノミはイソギンチャクの中に隠れている姿が印象的な熱帯魚です。 オレンジ色の体色に白い三本の縦線と尾ひれの先が黒いのが特徴です。

イソギンチャクは触手に毒針を持ち、触ると魚は麻痺して食べられてしまいます。 しかしカクレクマノミはこの毒に耐性があるため、イソギンチャクに触っても大丈夫なのです。

カクレクマノミは捕食者から逃げる隠れするためにイソギンチャクを利用し、またイソギンチャクもクマノミが周囲を泳ぐことで早く大きく成長します。 イソギンチャクが成長するのはクマノミに刺激を受けて触手が広がって光合成が捗るのと、また海水が巡回して多くの酸素を得ることができためと言われています。

カクレクマノミは性転換することでも有名です。 イソギンチャクに住んでいる中で最も大きなものがメス、次に大きなものがオスとなり一夫一妻で繁殖を行い、残りは中性で繁殖活動に参加しません。 もしメスが死ぬとオスがメスとなり、次に大きいものがオスとなります。

一番大きなものがメスになる習性を雄性先熟と言います。 普通に生活しているとまずオスとして繁殖に参加し、更に成長するとメスになって繁殖をするということです。 性転換する魚はクマノミとは逆の雌性先熟するものが多く、割と珍しい習性だったりします。

カクレクマノミの生態

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生息地

暖かい海に群れで生息しています。 イソギンチャクが生息するサンゴ礁の浅い場所で生活しています。

普段の生活

イソギンチャクの周囲で生活しており、捕食者が近くに来るとイソギンチャクの中に隠れます。

食性は肉食で、イソギンチャクの食べ残した魚、プランクトン、小エビなどを食べています。

繁殖と成長

卵生で夏に繁殖期を迎え、交尾後は周辺の岩などに卵を産みます。 卵は一週間ほどで孵化し子は1~2年ほどで成熟します。しかし繁殖活動に参加するのは群れの中で一番大きなものと次に大きいものだけです。

寿命は10年ほどです。飼育下でなら20年近く生きることもあります。

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