二ホンヒキガエル|ノソノソ動く大きなカエル
名称(学名) | 二ホンヒキガエル (Bufo japonicus) |
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身体 | 体長:8~15cm |
生息地 | 日本の森林や草原など |
食性 | 肉食で昆虫やミミズなどを食べる |
二ホンヒキガエルの特徴
二ホンヒキガエルは日本固有のヒキガエルです。 アズマヒキガエルとそっくりですが、本種は鼓膜が大きいのが特徴です。
二ホンヒキガエルは近畿以西、アズマヒキガエルは山陰以東に生息しています。 近畿にはどちらもいますが、中には本気でどちらか分からないのもいます。まさか混血種?
毒を持ち、耳腺(耳の後ろ辺り)から毒を滲みだします。 人間が触れてどうなるような強い毒ではありませんが、目などに入ると流石に危ないです。 ヒキガエルに触れた後はよく手を洗いましょう。
カエルと言えばピョンピョン跳ねる姿を思い浮かべると思いますが、こいつはノソノソ動くだけで跳ねません。 毒を出して敵から身を守れるから、あまり俊敏に動く必要がなかったのでしょうか。
この毒によりヒキガエルは捕食を逃れ、カエルの天敵であるヘビもヒキガエルは食べません。 ただしヤマカガシだけはその例外で、好んでヒキガエルを食べます。 ヒキガエルに困ったらヤマカガシを連れてくれば解決します。(人間にとってはヤマカガシの方が危ないですが)
繁殖期にはオスがメスの上に乗って交尾をするのですが、このカエルはオスとメスの区別が付きません。 なのでオスの上に乗ってしまった場合、鳴き声を上げて「俺はオスだ!」とアピールして交尾を止めさせます。 なお、そうして上から下りたオスをメスだと勘違いして下にいたオスが交尾しようと飛び乗ったり、こんにゃくと交尾しようとしたりと割と見境がありません。
二ホンヒキガエルの生態
生息地
近畿以西の草原や森林などに生息しています。 湿った場所を好みますが、繁殖期を除けばあまり水場には近寄りません。
普段の生活
夜行性で日中はは石の下などでじっとしており、日が沈むと採食しに出かけます。 ただ毎日エサを食べる訳ではなく、週に一度ぐらいの頻度で狩りに出てあとはじっとしていることも多いです。
肉食で昆虫やミミズなどを食べます。
繁殖と成長
卵生で春~夏にかけて産卵します。 一度に数千~一万個を超える卵を産卵し、卵塊に包まれた卵を水場に産卵します。
卵は1週間ほどで孵化し、オタマジャクシとなって出てきます。 オタマジャクシは2~3か月ほどで成体となり、2年で成熟します。 寿命は15年ほどと結構長生きで、飼育下であれば30年以上生きるものもいます。