ソウゲンワシ|草原のワシ
名称(学名) | ソウゲンワシ (Aquila nipalensis) |
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身体 | 体長:70~80cm / 翼開長:180~200cm / 体重:2~4kg |
生息地 | 中央アジア、アフリカ、ユーラシアの草原 |
食性 | 肉食で昆虫、爬虫類、哺乳類などを食べる |
ソウゲンワシの特徴
日本でワシと言って思い浮かぶのは大体イヌワシだと思います。 本種はイヌワシと近い種でよく似ていますが微妙に違う、イヌワシ属のソウゲンワシです。
ちなみにタカ科の中で大きいものをワシと呼びます。 なのでワシとタカに大した違いはありません。イルカとクジラみたいな感じなのです。
その名の通り草原などの地上を好み、地面を歩いたり地上で休んだりします。 草原~半砂漠地帯まで、割と環境を問わずに生息しています。
大型の猛禽類で天敵が少ないため、一般的な小鳥のように樹上で生活する必要がありません。 足も地上生活に便利に進化していて太い指を持っています。
割と従順で頭も良いため、モンゴルやロシアなどでは家畜として飼育されており、日本でも動物園ショーなどで活躍しています。 日本では特定動物に指定されており飼育に許可が必要ですが、ペットとしても割と人気です。 しかしお値段は高めで、100万円前後で取引されているようです。
ソウゲンワシの生態
生息地
アフリカや中央アジアなどに広く生息しています。 渡り鳥であり、春から夏は暖かい場所で繁殖して冬はインドなどに南下して越冬します。
サバンナ、草原、平原などで暮らし、暖かい時期は単独または番で、冬は群れで暮らします。
普段の生活
一応昼行性ですが、1日中ほとんど動かずに休息しています。 あまり積極的に狩りをせず、じっと待って獲物を見つけたら捕食するぐらいの生活をしています。
肉食で小型の昆虫、爬虫類、哺乳類、鳥類などを捕食して丸のみします。 生餌が採れない場合は死肉を食べたり他の捕食者の獲物を横取りしたりもします。
繁殖と成長
番を作ると一方が死ぬまで同じ番を繁殖相手とします。 春に繁殖期を迎えると地上や樹上に営巣し、1~4個の卵を出産します。
6週間ほどの抱卵期間を経て孵化し、4~5年で成熟します。 寿命は10年ほどです。