スズメ|小型で最も身近な鳥
名称(学名) | スズメ (Passer montanus) |
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身体 | 体長:15cm / 翼開長:20cm |
生息地 | ユーラシア大陸と周辺に広く生息 |
食性 | 雑食で昆虫や植物の種を食べる |
スズメの特徴
スズメは場所を問わず日常的によく見かける鳥です。 スズメは人の近くに生息する鳥で、逆に人がいない場所にはほとんど生息していません。 農村では稲や虫、都市では人の出した残飯などを食べて生活しています。
人の近くにいるとは言っても、人に懐く訳ではありません。 警戒心が強いため近づこうとするとすぐに飛び去ってしまいます。
稲などを食べる害鳥として有名ですが、同時に稲に付く害虫を食べる益鳥でもあります。 かつて中国では国策でスズメを害鳥として大量に捕獲・処分したことがありましたが、数年後には撤回されています。 詳細は謎ですが、スズメがいなくなったことで害虫が大増殖して農作物の被害が拡大したためと見られています。 単純に害鳥という訳ではありません。
ただ鳴き声による騒音・糞害・ダニやウイルスの媒介など、あまり隣人として好ましくない要素があることは確かです。 人家や近くに営巣することもあるので、軒下などに居つかれると傍観もしていられないでしょう。
しかし常に駆除を第一とするのはかつての中国の失敗をたどることになります。 うまいこと共存の道を模索したいですね。
スズメの生態
生息地
ユーラシア大陸とその周辺に広く生息しています。 森林に生息するもの、都市部に生息するもの、人の近くに生息するものなど、地域によって習性は様々です。
普段の生活
昼行性で日中に活動し、夜は巣で休んでいます。目立たない場所に営巣するためなかなか見つけることは難しいです。
雑食で昆虫、ミミズ、イネ、花の蜜、人の残飯など何でもよく食べます。
繁殖と成長
春~夏ごろに繁殖期を迎えます。タイミングが合えばこの間に2回の繁殖活動を行うこともあります。
目につきにくい場所に営巣して4~8個の卵を産み、2週間ほどの抱卵後に孵化します。 雛は2週間ほどエサを貰いながら育った後巣立ち、更に10日ほどで独立します。
1年で成熟し、寿命は2~3年ほどです。飼育下では10年近く生きることもあります。