アカゲラ|木を突くキツツキの仲間
名称(学名) | アカゲラ(Dendrocopos major) |
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身体 | 体長:20~25cm / 体重:70~90g |
生息地 | 広い範囲の熱帯~亜熱帯の森林 |
食性 | 雑食で昆虫や果実などを食べる |
アカゲラの特徴
アカゲラはキツツキ科の鳥で、成熟したオスの後頭部が赤いのが名前の由来です。
キツツキが木を突く主な目的はエサ探しです。 木の表面を叩いて虫の居場所を確認し、その近くを突いて穴を開けます。 そして5cm以上も伸びる長い粘液性の舌で虫を捕まえて食べるのです。
実はキツツキの舌はクチバシの何倍も長く、そのまま口の中にしまうことはできません。 なんと舌は鼻の穴から頭の上→後頭部を一周して下顎から出てきて、使わない時は頭頂部に格納しています。
木を叩く回数は1秒間に20回にもなります。 これだけ頭を激しく動かしていたら頭痛になりそうですが、キツツキにはそれを防ぐ機能が備わっています。 クチバシの根元が衝撃を吸収して頭に伝える衝撃を抑え、頭蓋骨を囲んでいる舌で衝撃を吸収し、スポンジ状の頭蓋骨で脳を衝撃から守るのです。 人間にはそのような仕組みは備わっていないので、キツツキの真似をやると脳震盪になります。
キツツキは巣を作るためにも木を突き、ほんの キツツキの巣からキツツキが出ていくと、前の住人より少し大きいリスなどの小動物が入って巣を広げます。 それが繰り返されるうちに段々穴が広がり、最終的にフクロウの巣になったりします。
アカゲラの生態
生息地
北アフリカ~ユーラシア大陸~東アジアの、熱帯・亜熱帯の森林に生息しています。 単独またはペアで生活しています。
普段の生活
昼行性で、日中はエサを探します。 木の中にいる昆虫などのほかに、どんぐりや樹液なども食べます。
夜になると穴を開けて作った巣の中で休みます。 巣は様々な場所にあり、他のキツツキが掘ったものも利用します。
繁殖と成長
2月ごろに繁殖期を迎えると、木をクチバシで叩いて求愛し、カップルになると穴を掘って巣を作ります。 5~7月ごろに4~6個の卵を産み、それをオスとメスで交替しながら抱卵します。
卵は2週間ほどで孵化し、子は3週間ほどの子育て期間の後巣立ちます。 1年ほどで成熟し、寿命は10年ほどです。