イリエワニ|海も泳ぐ水辺の殺し屋

crocodylus-porosus
名称(学名)イリエワニ (Crocodylus porosus)
身体体長:1.5~8m / 体重:1t
生息地オーストラリア北部、インド南部からインド洋、南シナ海の島々
食性肉食で動物・魚・サメ・昆虫など何でも食べる

イリエワニの特徴

crocodylus-porosus

イリエワニはクロコダイル科のワニの中では最大、爬虫類全体で見ても最大級の大きさを誇ります。 体長8m体重1tを超える個体も発見されていますが、平均的な大きさは3~4mほどでそれを越える個体はそれほど多くありません。

性格は非常に攻撃的で何でも食べ、水場に潜んで獲物を待ち受けて近づいてきたら水面から飛び出して食らいつきます。 水中に引きずり込んだら獲物を咥えたまま回転する、通称「デスローリング」によって獲物は身体を引き裂かれ、悪くすると引きちぎられます。獲物が溺れるか引き裂かれるかで死んだらゆっくり食事という訳です。

太平洋戦争で撤退中だった日本軍1000人を壊滅させたのもこのワニです。ラムリー島の戦いの一幕として有名ですね。

割と頭もよく、犬や猫程度の学習能力を持っていると言われています。 動物園などでショーに出演することもありますね。

ちなみにワニは噛む力はとんでもなく強いのですが、反対に口を開く力は弱く口にゴムバンドを巻くだけで口を開けなくなります。 これを利用して素手でワニを捕まえる猛者もいますが…まあ真似しない方がいいでしょうね。

イリエワニは海流に乗って移動します。 泳ぎが非常に上手で、オーストラリア北部にいたものが沖縄までたどり着くこともあります。 東南アジアを中心に生息地を拡大させているようです。

イリエワニの生態

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生息地

イリエワニはオーストラリア北部、インド南部からインド洋、南シナ海の島々に生息しています。 基本的に海岸や河口などの水辺、要は入り江に住んでいます。

淡水・海水のどちらでも生活でき、泳ぎも上手です。 海流に乗って移動することもあり、たまに沖合で発見されることもあります。

普段の生活

普段は水辺に身を潜め、水を飲みに来た獲物に襲い掛かります。 人間が襲われることも多く、特定危険動物に指定されています。

爬虫類なので体が冷えると行動不能になるので、よく体を温めるため日光浴しています。

繁殖と成長

産卵は枝や枯葉を積み上げた塚の中に卵を60~80個ほど産みます。 卵は孵化するまでメスが守りますが、鳥に食べられることも多いです。 およそ80~90日で孵化します。

寿命は約100年とも言われています。人より長生きかも…

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