ショウリョウバッタ|細長い体の大きなバッタ
名称(学名) | ショウリョウバッタ (Acrida cinerea) |
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身体 | 体長:5~8cm |
生息地 | 東アジアの温帯~熱帯域 |
食性 | 草食 |
ショウリョウバッタの特徴
ショウリョウバッタは大柄で細長い体をしているバッタです。
色は緑色のものと褐色のものがおり、育った環境の保護色になると考えられています。 ごく稀にですが薄い赤色になることもあるので、そんなショウリョウバッタを見つけたら写真を撮って自慢しましょう。
オスに比べてメスの方が明確に大きく、1.5倍ぐらい大きさが違います。 メスの体長は8cmとトノサマバッタよりも大きく、日本のバッタの中では最大級の大きさです。
メスは体が重いためか飛行しませんが、オスは飛行が可能で10mぐらいぴょんと飛んでいきます。 飛行中に羽が「チキチキ」と擦れる音がすることから、チキチキバッタとも呼ばれます。
イネ科の植物を好んで食べ、食料豊富な田んぼが大好きです。 でもコイツが田んぼにいるとお米の収穫が減るので、農家からは害虫として嫌われています。
本種とよく似たバッタにショウリョウバッタモドキという名前そのままの奴がいます。 見分け方としてはショウリョウバッタモドキの方がやや小さい、飛ぶことはない、背中に褐色の線が入っているなどの違いがあります。
ショウリョウバッタの生態
生息地
東アジアの熱帯~温帯域の草原や平原に見られます。
単独で生活しており、成虫は冬を越せず卵の状態で越冬します。
普段の生活
日中に活動し、夜は草陰などで休息しています。
草食で主にイネ科の植物を食べます。
繁殖と成長
卵生で初夏から秋にかけて繁殖期を迎えます。 イネ科植物近くの地中に産卵し、1度の産卵で数十個の卵を産み、生涯に数回の産卵を行います。
卵が孵化するとほとんど成虫と同じ形の小さな幼虫が生まれます。 幼虫はイネ科植物を食べて育ち、数回の脱皮を経て1か月ほどで成虫となります。
卵で越冬した個体は夏に成熟して産卵し、1か月ほどで孵化します。 夏に生まれた個体は秋に成熟して産卵し、卵は越冬して翌年の初夏に孵化します。
寿命は2~3か月ほどです。