メキシコサンショウウオ|通称ウーパールーパー

Ambystoma mexicanum
名称(学名)メキシコサンショウウオ (Ambystoma mexicanum)
身体体長:10~25cm / 体重:50~80g
生息地メキシコ中部の湖
食性肉食

メキシコサンショウウオの特徴

Ambystoma mexicanum

メキシコサンショウウオはナマズにエラと手足が生えたような外見をしているサンショウウオの仲間です。 現地ではアホロートル、日本ではウーパールーパーと呼ばれることもあります。

両生類は基本的に幼生はエラ呼吸で水中生活し、成長すると変態して肺呼吸になり陸上中心の生活をするようになります。 しかしメキシコサンショウウオは例外で、幼生のまま成熟することで知られています。 簡単に言えばオタマジャクシが成長してもカエルにならないようなものです。

ただメキシコサンショウウオは変態せずとも成熟すれば肺呼吸が可能で、陸上での活動は苦手ですが水から上がれない訳ではありません。 しかし基本的に水中で生活を続け、尻尾を使って巧みに泳ぎ回ります。

変態しない両性類とはおかしな存在に思えますが、実はメキシコサンショウウオは変態しない訳ではありません。 野生下では変態する条件が整わないのが理由で、飼育下で環境を管理して育てれば普通に変態するそうです。

未変態のウーパールーパーはナマズに手足が生えたような見た目ですが、変態すれば一般的なサンショウウオのような姿になります。 エラはなくなって肺呼吸となり、陸上での活動に適した体となります。

メキシコサンショウウオの生態

Ambystoma mexicanum

生息地

メキシコ中部のソチミルコ湖に生息し、単独で生活しています。

普段の生活

夜行性で日中はあまり動かず、夜に活発になり採食活動を行います。

肉食でミミズ、昆虫、小魚などの小さな動物を食べます。 歯はないためエサは丸のみします。

繁殖と成長

卵生で春に繁殖期を迎え、一度に200~300個の卵を産み、1年に1~3回ほど産卵します。 卵は水草などに産み付けられ、二週間ほどで孵化し、1cm程度の幼生が生まれます。

寿命は10~15年ほどです。

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