コビトカバ|森に住む小さなカバ
名称(学名) | コビトカバ (Choeropsis liberiensis) |
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身体 | 体長:150~170cm / 肩高100cm / 体重:250kg |
生息地 | 西アフリカの森林の水辺 |
食性 | 草食で草、茎、木の葉、果実などを食べる |
コビトカバの特徴
コビトカバは普通のカバと比べると小型のカバです。その体長はカバの半分以下、体重は1/4もありません。 小さいカバだからコビトカバという訳です。
カバと同じように目・耳・鼻が顔の上部に付いていて、水中に潜みながら辺りを見回すことができます。 前足には水かきがあり泳ぐのも得意で、水中で過ごす時間もそれなりに長いです。 しかしカバのようにほとんど水中にいるという訳ではなく、陸上で過ごす時間もそれなりにあります。
コビトカバはカバと同じように体の表面に赤い汗のようなものが流れます。 「血の汗」だとか言われることもありますが、これは皮膚を守るための分泌物で日光浴の際に保湿と日焼け止めのために分泌されます。
コビトカバの生態
生息地
コビトカバは西アフリカの森林の水辺に生息しています。 基本的に単独で生活して各々が縄張りを持っていますが、家族単位で過ごすこともあります。
皮膚があまり強くないため一定の湿度がある水辺からあまり離れませんが、カバのようにずっと水中にいる訳ではありません
普段の生活
コビトカバは夜行性で、日中は川の中や川べりで休み日が沈んでから深夜にかけて活動します。 夜になると森へ入り、木の実や木の葉を食べます。
カバは基本的に昼行性なのにコビトカバが夜行性なのは、日中に出歩くと肌が乾燥してしまうためだと考えられています。
繁殖と成長
35日程度の間隔で繁殖期を迎え、妊娠すると200日程の妊娠期間を経て1子を出産します。 出産間隔はおよそ2年に1度です。
子は半年ほど授乳し、1年で独立し、3~5年で成熟します。寿命は15~20年ほどです。