インドガビアル|細長いストローのような口を持つワニ

Gavialis gangeticus
名称(学名)インドガビアル (Gavialis gangeticus)
身体体長:4~6m / 体重:150~250kg
生息地東南アジアの河川
食性肉食

インドガビアルの特徴

Gavialis gangeticus

インドガビアルはワニ目ガビアル科に属するワニの一種です。 ワニ目にはアリゲーター科・クロコダイル科・ガビアル科の3科がありますが、前2つに比べるとガビアルはとてもマイナーです。 東南アジアのごく一部にしか生息していないのが理由ですかね。

インドガビアルは口がおちょぼ口というか、ストローのように細長いのが特徴です。 このような口の形をしているのは泳ぐ際に水の抵抗を少なくするためとか、魚を捕食するのに適した口の形になっているとか言われています。 本種は他のワニと比べると流れの早い川に住み魚を好んで食べる特徴があります。

ワニは基本的に水陸両用ですが、本種は体に比べて手足が小さいため陸上での活動は苦手です。 体温を上げるための日光浴や産卵などを除いてあまり陸には上がりません。

水への依存度が高いからか、綺麗な川を好み汚染されると生きていけません。 人の排水を流して川を汚染した結果、いくつかの国ではインドガビアルが絶滅するに至りました。

今は人の手によって保護されているものの、生息できる川が限られているのが問題なので人為的に数を増やしただけでは根本的な解決になりません。 インドガビアルが生息できるよう環境を美化することが急務となっています。

インドガビアルの生態

生息地

インド・パキスタン・ネパールなどの流れの早い綺麗な川に群れで生息しています。 陸上での活動は苦手なため、あまり水の中から出てきません。

普段の生活

肉食で主に魚を捉えて食べる他、哺乳類・鳥なども食べます。 本種もワニ目特有の水中で獲物を咥えて回転してズタズタにする「デスローリング」を行います。

繁殖と成長

卵生で3~4月に繁殖期を迎え、川辺の砂地に穴を掘って産卵します。 一度の産卵30~50個の卵を産み、2~3か月ほどで孵化します。

子は10年ほどで成熟し、寿命は50年ほどです。

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