ウッドチャック|ずんぐりむっくりした体のマーモット
名称(学名) | ウッドチャック (Marmota monax) |
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身体 | 体長:40~60cm / 体重:2~6kg |
生息地 | 北アメリカの平原や草原 |
食性 | 草食寄りの雑食 |
ウッドチャックの特徴
ウッドチャックはずんぐりむっくりした丸っこい体が何とも可愛らしいマーモットの一種です。 マーモットは土に穴を掘って巣にする動物であり、ウッドチャックも力強い前足を持っています。
動きがノロそうですが野生動物にしてはいささか緩慢な動きであるため、平原で捕食者に襲われると分が悪いです。 しかし木登りや泳ぎに堪能で、相手が襲ってこれない場所に逃げることができます。
また襲われると巣に逃げ帰ることもあるのですが、その中で戦うのが得意です。 狭くまともに動けない場所で対峙すれば、穴掘りで鍛えた強力な前足と牙で捕食者を撃退することだってあるのです。
警戒している時は遠くまで見渡せるように後ろ足のみで直立します。 高所のエサを食べる際にも時折後ろ足で立つことがあり、その姿が人気を集めています。
ウッドチャックの生態
生息地
アメリカ大陸北部の平原や草原に生息しています。冬から春にかけて冬眠を行うため、地上で見ることが出来るのは春~秋の間だけです。
土を掘って巣を作りそこに小規模な家族単位の群れで生活していますが、巣の外では単独行動することが多いです。 縄張り意識が強く、巣の違うウッドチャック同士が出会うと戦いに発展することも少なくありません。
普段の生活
昼行性で日中は平原をうろついて採食し、夜は巣の中で休息します。 草食寄りの雑食で草、葉、果実、昆虫などを食べます。
暖かい時期に沢山エサを食べて脂肪を蓄え冬眠に向けて備えます。 脂肪が足りないと冬眠中に餓死してしまうので、ずんぐりむっくりした体にもちゃんと意味があるのです。
繁殖と成長
胎生で春に繁殖期を迎え、つがいになると同じ巣で生活するようになります。 1か月の妊娠期間を経て一度に4~6子を出産し、5か月の子育ての後に独立して巣から出ていきます。
子は1~2年で成熟し、寿命は5年ほどです。