アリは油性ペンの線を通れず、シロアリはボールペンの線の通りに歩く

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地面の中に穴を掘って住むアリ、普段暗い場所にいることからあまり目がよくありません。 しかしその分嗅覚に優れています。

この貧弱な視覚と優れた嗅覚を利用して、アリの周りをサインペンで囲って閉じ込めたり、シロアリをボールペンの線の上に歩かせたりできるのです。

アリとは

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アリは地面の下や朽ち木の中などの暗い場所に巣を作って生活しています。 集団行動が得意で、よくエサを大軍で運ぶアリを目にすることがあります。

暗い場所をホームとする生き物は目に頼れないためあまり視力は発達せず、代わりの感覚器を備えていることが多いです。 アリも御多分に漏れず視力は弱く、シロアリなんて働きアリと兵隊アリに眼はありません。その代わりに優れた嗅覚を持ちます。

巣の中から出てきた働きアリは匂いを頼りにエサを探し、見つけるとフェロモンを出しながら巣に戻ります。 巣のアリたちはフェロモンの臭いを感じ取ってエサがある方向が分かり、大量のアリたちが迷わずエサまでたどり着けるのです。 そんな鼻の良いアリたちを、身近な道具で惑わすことができます。

ちなみにアリとシロアリはどちらもアリだと思っている人が多いですが、実は2種は別の生き物です。 アリがハチ目なのに対してシロアリはゴキブリ目であり生物として全然違います。

しかし別の生き物のくせに何かと共通点を多く持ち、双方とも「アリ」と名付けられるぐらいには似通っています。(収斂進化というやつです) なので本稿ではシロアリも「アリ」でまとめています。

ボールペンの線通りにシロアリが歩く

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ボールペンのインクにはジエチレングリコールモノメチルエーテルなどが入っており、この物質はシロアリが道しるべに使うフェロモンと構造がよく似ています。 つまりボールペンで引いた線を仲間の出したフェロモンだと勘違いさせることができるのです。

ボールペンで線を引いてやればシロアリは仲間が残したエサまでの道筋だと勘違いし、線に沿ってトコトコと歩きます。 グルグル書いて迷わせたり面白い場所に誘導したりして遊びましょう。

ただしボールペンのインクは揮発性なので、線を引いてから時間が経つと効果がなくなってしまいます。 複雑な線を引いて遊ぼうとしても書いている間に効果がなくなってしまうので、ササっと書いて遊びましょう。

なおアリのフェロモンも揮発性です。 いつまでもニオイが残っていたら、運び終わったエサへの道がいつまでも残ったままになってしまいますからね。 だから錯覚させる物質が揮発性なのも仕方ないです。サクッと引いてサクッと遊びましょう。

油性ペンの線でアリを囲むと出られなくなる

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サインペンのインクにはアルコールや酢酸エチルなどが入っています。 これは人も気付くほどの強力な匂いを発し、アリにとってはことさら不快に感じるようです。 線を引くと匂いがバリアのようになって線の上をまたぐことができなくなります。

ただし油性ペンのインクは揮発性なので、線を引いてから時間が経つと効果がなくなってしまいます。 複雑な迷路を作っても作り終わった頃には匂いが揮発してしまい、普通に線の上を通られてしまいます。 一時的に閉じ込めるぐらいが関の山でしょうか。

以上、面白いことができそうでできないアリとペンの関係でした。 迷い込んできたアリで遊んだり、小学校の自由研究にするぐらいにはネタになるんじゃないでしょうか。

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