サイトを毎日更新する意味はシステム的にはない

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「サイトを作ったら3か月は毎日更新しろ」とよく言われます。 理由を調べるとクローラが効率良く拾ってくれるとか、検索エンジンへのインデックス登録が早まるとか、SEO的に有利だとかもっともらしいことが書かれています。

しかし別に毎日更新しても大してSEOにならないし、全てのサイトに一律で意味がある・意味がないと論じるのには違和感があります。 毎日更新に関する私なりの考えを書いてみたいと思います。

毎日更新は言うほどSEO強化にならない

サイトを更新すると検索エンジンのクローラがやってきてサイトを巡回して内容を確認します。 そして更新した内容を確認したら、検索エンジンに内容を登録します。これをインデックスといいます。

インデックスされるまではページは検索エンジンに認識されず、いくら検索しても出てきません。 この状態が長く続くのは確かに具合は良くないです。しかし毎日更新しようが週1だろうが、更新後にインデックスされる速度はほぼ変わりません。

もし月曜から日曜までのスパンで「毎日1記事」と「日曜に7記事」であれば、毎日1記事の方がそりゃインデックスは早いです。 しかし「月曜に7記事」ならそちらの方が好ましいです。結局のところ「後でまとめて」よりは「毎日少しずつ」の方がいいというだけですからね。

毎日更新の方がクローラの巡回回数は多いでしょうが、クローラが沢山サイトに来たところで良い事はありません。 アクセスカウンタは回りますが、0.01秒でサイトからいなくなりますからね。 変に毎日更新に拘るよりは、きっちり質の高い記事を書いた方がよっぽどSEOに有利です。

毎日更新した方がいい例

検索エンジン的には大して足しにならない毎日更新ですが、全く意味がないのかと言われるとそうでもありません。 どのような場合に毎日更新した方がいいか、いくつかケースを書いてみましょう。

ニュースや流行などタイムリーな話題を取り扱うサイトの場合

この手のサイトはよほど専門的なものでない限り、同様の内容を取り扱うサイトが大量に出てきます。 1日取り扱いが遅れれば同じような記事を出した3桁4桁のサイト群に埋もれてしまいます。

特にニュースサイトは毎日更新すべきと思います。 「News」の文字通り新しいものを提供するものですからね。 1日に複数回更新しているサイトも多いので、埋もれたくないなら尚更です。

この界隈は巧遅よりも拙速が求められる傾向があるように思います。 後追いで抜くには、ネームバリュー・SNSでの拡散・専門性の高い記事など先駆者と差別化できる何かが必要になるのではないかと。

短いスパンでのリピーターを狙うサイトの場合

短期間に何度もユーザーにサイトに足を運んでもらいたいならば、その都度新しい話題を提供しなければなりません。 「毎日アクセスして欲しいけど記事の更新は週に1度」はムシが良すぎますよね。 再度アクセスして最新記事が前見たものであればそこで帰ってしまいますし、次にアクセスするまでに空く期間もだんだんと長くなってしまいます。

毎日更新すれば毎日サイトを見てくれる人も出てきます。 読者の日々のルーチンにサイト閲覧を食い込ませることができれば、アクセス数は一気に跳ね上がります。

理想は毎日更新ですが、無理であれば毎週水曜日更新など更新日を明示しておくと親切かもしれません。

ライターの性格が毎日更新向きの場合

サイトの更新は大変なようなそうでもないような微妙な作業です。 しかし10記事ぐらいならともかく、100記事1000記事と一端のサイトに仕上げるには楽しい事ばかりではありません。

いきなり「100記事10万文字書こう」と思ってもなかなか手は動きませんよね。 何かしら強い動機があれば別ですが、趣味のサイトなんて忙しければほったらかしになります。 このサイトがいい例ですね。

そんな時にお勧めなのが「1日1記事」です。 サイトの更新を半ば自分に強制することにより、サイトを無理やり活性化させます。 この辺は仕事でもない限りは個人の自由ですので好きにすればいいとは思いますが、あまり自由にし過ぎると結局廃墟化してしまいますからね。

ただあまり気が乗らなかったりネタがない時に無理やり記事を書くと、記事の質が低下したりどうでも良い内容になることがよくあります。その辺の調整ができるようになれば、もう立派な管理人です。

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