何度も性転換するカキがいる

oyster

冬~春にかけて食卓に上がる、海のミルクと呼ばれるカキ。 このカキの中にはオスとメス双方の機能を持つ雌雄同体がいるのです。

何?貝の雌雄同体はそんなに珍しくないだって?なかなか博識ですね。 それではカキにはオスとメスを行ったり来たりする珍しい習性を持つものがいるのはご存知でしょうか?

雌雄同体のヨーロッパヒラガキ

snail

雌雄同体とは1つの個体がオスとメス両方の役割を持っていることで、交尾の時には互いの精子を交換して繁殖行為を行います。 人間で言うところのふたなりですね。

雌雄同体は生物全体として見ると珍しいんですが、貝には割とよく見られヨーロッパヒラガキなどがこの特性を持っています。 貝以外ではミミズやカタツムリなんかが有名ですね。

機能的雌雄異体のマガキ

2つの雌雄異体

まず雌雄異体という言葉について説明します。 聞きなれないから特殊なことのようにも聞こえますが、要はオスとメスに分かれているということです。 人間もオスメスで分かれているから雌雄異体ですね。

実は雌雄異体はさらに2種類に分けることができます。 1つは生まれてから死ぬまで片側の性であり続ける「同時的雌雄異体」です。 オスとして生まれれば死ぬまでオス、メスとして生まれれば死ぬまでメスです。 人間を始めとした多くの動物は同時的雌雄異体ですね。

対して特定の条件でオスからメスになったりメスからオスになったりする動物を機能的雌雄異体と言います。 生物全体として見ると珍しい習性ではありますが、実は探せばそれなりにいたりします。

マガキは機能的雌雄異体

さて本題のカキですが、オスとメスを行ったり来たりする「機能的雌雄異体」がいます。 生まれた時の性に関係なく、オス、中性、メスをいったり来たりする結構珍しい特性です。 日本の代表的なカキであるマガキなどがこれに当たります。

マガキは最初オスとメスに分かれていますが、繁殖期を過ぎると中性化します。 人間で言うと気合いの入った元・男です。

そして繁殖期を迎えると、中性だったマガキが再びオスとメスに分かれるのです。 これは栄養状態が良ければメスに、悪いとオスになると言われています。 メスは出産のために沢山の栄養を蓄えていないといけないので、このような分かれ方になるんでしょうね。

そしてオスとメスは生殖を行って、それが終わるとまた中性化してしまいます。 更に次の繁殖期を迎えるとまたオスになったりメスになったりします。 天然のマガキは20年以上生きることもあるので、長生きした個体ならオスもメスも何度も経験することになるでしょうね。

oyster

そんな珍しい習性を持っているのがマガキなのです。 ちなみに食卓に上がるものは大体が養殖産で、1~4年しか生きていません。 もし20年ものの天然マガキを食べる機会があれば、噛みしめて食べてみましょう。 酸いも甘いも経験した深い味わいがあるかも…? 実際は1~3年ものが一番おいしいみたいですけどね。

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