なぜビールは歳を取るとおいしくなる?

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高校生にビールを飲んでみたいと言われたので、ノンアルコールビールを舐めさせてみました。 すると苦虫を噛み潰したような顔をして「こんなのをおいしそうに飲む奴の気が知れない」とまで言われてしまいました。

そんな彼も青年となりビールを飲める歳になったのですが、今ではおいしそうにゴクゴク飲んでいます。 いわく「学生の頃は飲めたもんじゃなかったけど今ではおいしい」とのことです。

一体何が変わったのかと言えば、経験で味覚がビールの苦味を美味いと感じるようになったのです。

苦味や酸味は本能が敬遠

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人は舌にある「味蕾」という器官で「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」を判別しています。 味覚は体に必要なものと不要なもの、要は食べられるものと食べられないものを判断します。 美味しい=食べられる、不味い=食べられないといった感じです。

人は産まれたばかりの時は甘味と塩味を美味いと感じ、酸味と苦味は不味いと感じます。 酸っぱいものは腐っているかもしれませんし、苦いものは毒があるかもしれません。 これらを嫌うのは正常な判断です。

子どもはピーマンを嫌うことが多いですが、これは舌がピーマンの苦味を体が「毒」と判断しているからです。 ピーマンだろうがレモンだろうがバクバク食べる子は、好き嫌いがなくて偉いと言われるかもしれません。 しかし毒や腐ったものでも味覚で判断できずに食べてしまう可能性も併せ持っています。

本能は苦味と酸味があるものを敬遠しますが、世の中には苦くて酸っぱくても食べられるものが沢山存在します。 特に栄養豊富なものは苦かったり酸っぱかったりなので、飽食の時代といえどこれらを食べないのは機会損失に他なりません。 なので人は経験によって、不味くても食べられたものならば美味しく感じるようになります。

大人の味をおいしいと感じるようになるには

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大切なのは食べられるものであるという「知識」、そして食べても安全だったという「経験」です。 どちらも現代社会においては簡単に得られますね。そうして少しづつ経験を積むと、かつては酸っぱくて/苦くて食べられなかったものが、いつの間にかおいしく感じられるようになります。

ビールも最初は苦くてまずいと思うかもしれませんが、食の経験を積むことによってその苦味をおいしく感じるようになります。 最初の一口は不味いと感じるかもしれませんが、体が「安全なもの」と認識すると美味しくなっていくのです。

苦い物を「大人の味」と表現しますが、これは食の経験を積み重ねて初めておいしく感じる味なのです。 子どもや苦いものや酸っぱいものを敬遠してきた大人は、大人の味を美味しいと感じることはできません。

大人になったけどビールが苦くて飲めないって方は、苦味に慣らすために毎日少しずつ飲んでみるのをおすすめします。 一週間もすれば苦味をうまいと感じるようになるのではないでしょうか。

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