デスクトップPC、ノートPC、タブレットPCの用途と違い
一口にPCと言っても色々ありますが、大きく分けると「デスクトップPC」「ノートPC」「タブレットPC」の3種に分類できます。 しかしどれを買えば良いのかよく分からないという人も少なくありません。
これらの違いが分からなければメリット・デメリットを見出しにくいものです。 各種PCのメリット・デメリットを踏まえて特徴や用途を抑えましょう。
デスクトップPC
デスクトップPCは大画面モニタを使いたい人や、高度な用途に使用したい人向けのPCです。 映画や動画を大画面で見たい、最新のゲームを快適に楽しみたい、動画編集・プログラミング・デザインなどで効率良く仕事がしたい人に向いています。
デスクトップの中にも分類があり、小さいコンパクトなものを「省スペース型」、大きく高性能なものを「タワー型」、モニタとPCが合体したものを「モニタ一体型」と言います。 これらも用途に合わせて選択したいですね。
デスクトップPCのメリット
PC、モニタ、キーボードなどが独立しているため、用途に合わせた最適な組み合わせを選べるのが最大のメリットです。 特に集中力を要する作業においての効率は目に見えて違います。大画面モニタで迫力ある映像を見られるのも特徴ですね。
また同じ性能で各種PCを比較した場合、最も価格帯が安いのも特徴です。 「安い」「性能が良い」「大画面」と三拍子揃っているので、据え置き用として購入する場合はほぼデスクトップ一択になります。
他にもデスクトップPCには拡張性が高く、部品の流用がしやすいメリットがあります。 PCの性能を向上させたい・壊れたPCを修理したい時、デスクトップなら対象の部品を交換するだけで解決します。 旧PCの部品を流用して使えるのも嬉しいです。
ただし部品の流用や交換はある程度PCの知識がないと行えないのでメリットに感じない人も多いかもしれません。 メーカー規約ではPCケースを開いたら保証対象外になることもあるので、余計なリスクを背負うことにも繋がります。
デスクトップPCのデメリット
デスクトップPCは筐体が大きいため場所を取るのとコード類が多いのが難点です。 外に持ち運びして使うことは基本的にできませんし、部屋の模様替えにすら手間がかかるのは大きな欠点と言えるでしょう。
内部電池がないため電源がない場所では使用できず、ブレーカーが落ちるなどして電気が止まると電源が切れてしまうのもマイナスです。 停電中にデスクトップPCを使うには専用の仕組みが必要になります。
モニタ一体型デスクトップに注意
デスクトップPCにはモニタと本体が一体化した「モニタ一体型デスクトップ」なんてのがあります。 一応はデスクトップPCに分類されていますが、本質的には「持ち運びしにくいノートPC」です。
デスクトップPCのメリットがほぼ消える上に持ち運びに不向きで存在に疑問符が付き、業界人からは嫌われています。 なぜか根強い支持があって地味に販売され続けていますが、誰が買っているんでしょうか…?
ノートPC
ノートPCはあらゆるシーンで活躍できる持ち運び可能なノートサイズのPCです。 性能が高く大きい「スタンダードノート」と、持ち運びを重視した軽く小さい「モバイルノート」の2種があります。 用途に合わせて選択すればより快適にノートPCを使えるでしょう。
ちなみにノートPCは和製英語であり、海外では「ラップトップPC」と言います。
ノートPCのメリット
性能があるので高度な作業が可能な上に持ち運びも容易です。 内蔵電池もあるため、電源のない場所でも数時間は使用できるのも大きいです。
学業や仕事などで作業した内容をそのまま持ち運んで使えるのはとても便利です。 資料を作って会議室へ運んでプロジェクターに表示させるなどの用途はノートPCならではですね。
スペックも幅広く、最低限の作業用のロースペックノートからそこらのデスクトップPCより性能の高いハイスペックノートまで用意されています。 デスクトップPCでできる大抵のことはノートPCでも可能で、加えて持ち運びまでできるとても器用なPCです。
ノートPCのデメリット
ノートPCは持ち運べはしますが、使用の際にはある程度の作業スペースが必要となります。 タブレットPCのように電車の中や椅子に腰かけてなどの不安定な場所での使用は厳しさを感じます。
また作業効率の面でデスクトップPCには及びません。 モニタが小さい、キーボードが打ちにくい、性能が低いなどの要素で、どうしても差が付いてしまいます。 持ち運びしなくて済む用途ならデスクトップPCの使用をお勧めします。
ノートPCは基本的に分解できないように設計されているため、拡張・部品の交換や修理・PC内部のホコリ掃除すらできません。 無理矢理開けるのはそれなりに高度な作業である上に、メーカー保証対象外になってしまいます。
部品ひとつが壊れただけで大規模な修理が必要になるのは大きなデメリットです。 また内部の掃除が難しい分、ホコリによって寿命を縮められます。
タブレットPC
タブレットPCはネット利用に特化したモニタのみのPCです。 片手で持って片手で操作するのが基本で、本を読むようなイメージでPCを利用できます。 スマホでは不便を感じるけどノートPCほどの性能は必要ないという方にお勧めです。
タブレットPCのメリット
小さく持ち運びが容易なのが最大の特徴です。 モバイルノートと比べても更に軽く小さく、作業領域がそのままモニタであるため本やノートのように片手に持って使用することができます。
性能は低めで用途が限られているものの、その分価格は安く抑えられています。 バッテリーも長持ちでノートPCと比べて2倍程度の稼働時間があります。
ウェブサイトの閲覧や動画の視聴程度の用途ならタブレットPCの性能で十分使用に耐えうるでしょう。 ライトユーザーや普段使いにおススメです。
タブレットPCのデメリット
キーボードがなく画面も小さいため、長文・資料作成・プログラミングなどの本格的な作業には向きません。 ネット利用専用機といった感じの製品です。
スペックはモバイルノートよりも更に低いため、高度なソフトウェアやゲームには耐えられないでしょう。 他の種類のPCで難なく動くアプリケーションでも重さを感じることもあるかもしれません。
画面サイズが小さいのと関連しますが、ウェブサイトの中にはある程度のモニタサイズを持っている前提でレイアウト設計されたサイトがあります。 そういったサイトを閲覧する場合、ひどく不格好なレイアウト表示になる可能性もあります。
USBポートがないので、そこでも不便を強いられるかもしれません。 この辺りはSDカードやウェブストレージなどで対応も可能ではありますが、別の対応を強いられる時点で面倒です。 ただライトユーザーであればこういった点はあまり気にならないのかもしれません。