ネットでなるべく正確な情報を取得する方法
ネットには色々な情報が溢れています。 知りたいことをちょいと検索エンジンに入力すれば、よほどマニアックな事でなければ回答が沢山提示されることでしょう。
しかしネットにある情報は正しいものなのかと言えば必ずしもそうではありません。こんなサイトを運営している私が言うのも何ですが、ネットで得た情報を検証せずにそのまま鵜呑みにするのは危険な事です。
どうでも良い話の種程度のものならいちいち真偽確認は必要はないでしょうが、医療や法律など重要な情報ならしっかりしたものが知りたいですよね。 そこでネットにおいての情報の信頼性と正しい情報の探し方をお教えします。
ネットで正確な情報を取得する方法
とりあえず検索して一番上に出てきたサイトを開く
まずは検索エンジンで情報を検索しましょう。 その中で一番上に出てきたサイトに書いてあることの要点を箇条書きして、これをとりあえずの基準情報とします。
検索エンジンの一番上に出てくるのはそれなりに支持されている情報というだけで、必ずしも正確で信頼できるという訳ではありません。 ただ検証のたたき台としては申し分ないのでこれを元に情報を精査します。
情報の一次ソースに当たる
情報の発信元を一次ソースと言います。 ネットの記事は大抵が一次ソースを基にした二次ソースあるいは三次・四次ソースのものです。 なのでその記事が何を根拠にして書かれているのかを調べましょう。
一次ソースは学術論文、組織や個人の発言、記者が取材した話など色々あります。中には匿名掲示板の誰のものともしれない書き込みを一次ソースにしている場合もありますね。
この一次ソースを精査すれば、その情報がどの程度信用できるかが大体分かります。 政府資料や権威ある研究チームの調査結果であればそれはある程度信用できる情報と言えます。逆にどこの誰とも分からない人の発言だったり、匿名掲示板の書き込みだったりすると信ぴょう性は怪しくなってきます。
信頼できる情報元を見繕っておく
情報を発信しているメディアや個人が信頼できるか否かは、情報の発信にリスクを負っているかが一つの判断基準となります。身元のはっきりしている組織や個人が誤報を発信すれば「信頼できないメディア」「嘘吐き」などの烙印を押されるので、なるべく正しい情報を発信しようとしますからね。
その中でも特に情報の正確さに重きを置いている組織や人を重視しましょう。 情報の鮮度を重視すると誤報覚悟で飛ばし記事を出してくることも多いので、情報が出てすぐには信用は置けません。
例えば読売新聞とサンケイスポーツのどちらを信じるかと言われたら、多くの人は読売新聞を信じますよね。読売新聞が誤報を出したら信頼を損ねますが、サンケイスポーツが誤報を出しても「またか」ぐらいで済まされます。この積み上がったブランドイメージこそが情報の信頼性の差なのです。
発信者の過去の記事や発言を精査する
信頼性の調査はメディアや人物が過去にしてきた発言の洗い出しも含まれます。 今までどんな発言をしてきたか、誤報はあったか、周囲からの評価はどうかなどを調べましょう。
ただ過去の発言を遡って調べるのは時間に余裕がないと無理なので、常日頃から信頼できる情報元を複数見繕っておきましょう。 またポジショントークの認知バイアスに巻き込まれるのを防ぐ意味で、同じ分野の専門家でも立場の違う情報元を複数フォローしておくと良いでしょう。
個人の意見を集めるのはtwitterがおススメです。 フォローしておけば業界のニュース、動向、意見や反論なども積まれていくので、人となりを見極めるのにとても便利です。 適当に見繕ってフォローしてしばらく発言を見て、あまり信用できなそうならフォローを外して別の人をフォローするなどしましょう。
また情報にはどうしても誤報も含まれます。 誤報を出した場合にどういった対応を行うかでもメディアの信頼性を測れるでしょう。
ネットから正しい情報を引っ張っれるかはその人次第
ネットは「情報は信用できない」とか「テレビより信用できる」とか色々言われますがネットにある情報は玉石混交です。 つまりはネットからどれだけ正しい情報を集められるかはその人次第ということです。
情報の精査は個人で行うには限界があり、余程時間に余裕がなければ大抵は誰かしらの意見の受け売りになります。 その時に信頼できるメディアや専門家を多く知っているほどに精度の高い情報を得ることが可能になります。 常日頃から自分で情報を収集して信頼できるメディアや専門家を見繕っておきましょう。
まとめ
ネットで集めた情報を精査する時は一次ソースを当たりましょう。 そして時間的余裕がない時は信頼できるメディアや人を複数見繕っておきましょうという話でした。
本稿は「ネットの情報」という体で書きましたが、情報をそのまま鵜呑みにしてはいけないのはネット以外の情報も同じです。 信頼できる情報源を複数持って色々な所から情報を集めましょう。
情報源には信頼できる情報源と逆の立場で情報を発する人・組織も含めておきましょう。 双方の視点から俯瞰することでより精度の高い情報に昇華することもあります。
時間的余裕があるならSNSなどであなたが情報を発信する側になるのも良いかもしれません。 他人とやりとりするうちに情報がより洗練されたものになっていくはずです。