オオカマキリ|日本最大級のカマキリ

Tenodera aridifolia
名称(学名)オオカマキリ (Tenodera aridifolia)
身体体長:5~9cm
生息地東南アジア
食性肉食

オオカマキリの特徴

Tenodera aridifolia

オオカマキリとはその名の通り大きなカマキリです。 体長は6cm~9cm以上あることもあり、南に住んでいる個体ほど体が大きい傾向にあります。 日本に生息するカマキリの中では最も大きく戦闘力も高いです。

オオカマキリには緑色の個体と茶色の個体がおり、脱皮のタイミングで周囲の環境に合わせて色が変わると言われています。 獲物や天敵に発見されないために保護色の体をしている訳ですね。

獰猛な肉食昆虫であり、生きた昆虫を前足の鎌で捉えて食べてしまいます。 鎌には鋭いトゲが沢山生えており、これに捕まると簡単に抜け出すことはできません。 小さい爬虫類ぐらいなら捕食してしまい、共食いすることすらあります。

カマキリと言えば交尾後にメスがオスを食べてしまうことで有名です。 この行為は産卵に必要な栄養を補給するためであり、これによってより多くの子孫を残すことができるのです。 どうせ生き延びても冬は越せないので、ある意味で命を有効活用していると言えます。

スズメバチとライバル関係にあり、食べたり食べられたりしています。 しかし昆虫としては強力なオオカマキリも鳥や自分より大きな動物には勝てないので天敵は割と沢山います。 寄生虫のハリガネムシにやられることも多いです。それを考えると交尾後メスに食べられたカマキリは存外幸せな最期なのかもしれませんね。

オオカマキリの生態

Tenodera aridifolia

生息地

東南アジアの草原に広く生息しています。 春に卵から孵り、夏に成虫となり、冬は卵の状態で越冬します。成虫は冬を越せません。

普段の生活

基本的にに昼行性で日中に採食しますが、夜に活動することもあります。 肉食で主に生きた昆虫を捕食します。

繁殖と成長

春に卵塊と呼ばれる数百個の卵の塊が孵化し、そこから大量の幼虫が出てきます。 幼虫は小さい昆虫を捕食しながら成長し、数回の脱皮を経て夏頃に成虫となります。

成虫になると交尾を行い、オスは交尾後にメスに食べられて生涯を終えることが多いです。(逃げ延びることもあります) メスは卵塊を数度産んだ後にその寿命を終えます。成虫として見られる期間は8月~10月頃までです。

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