ヒアリ|刺されると火のような痛みがする危険なアリ

Solenopsis invicta
名称(学名)ヒアリ (Solenopsis invicta)
身体体長:2.5~6mm
生息地原産地は南米の森林や草原
その他中央アメリカ以北、オーストラリア、アジア諸国などにも生息
食性雑食

ヒアリの特徴

Solenopsis invicta

ヒアリは漢字で書くと火蟻、英語でファイヤアントと呼ばれる危険なアリです。 この物騒な名前は尻尾にある毒針で刺されるとまるで火であぶられたような痛みがすることに由来しています。

赤茶色の体をしており、性格は非常に獰猛で攻撃的です。 迂闊に巣を突くと一気に巣から出てきてまとわり付いてくるので、うかうかしていると手ひどい攻撃に晒されることになるでしょう。

お尻に強力な毒針を持っており、攻撃が始まると集団で何度も何度も刺してきます。 毒性はそこまで強力ではないものの大量のアリが一斉に刺してくることもあって、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあり最悪死に至ります。 アメリカでは年間数十~100人もの死者を出しているほどで、アリの中でも指折りのヤバいアリなのです。

原産地は中南米なのですが、このヒアリ非常に生命力が強く荷物にくっ付いて移動して世界中の様々な場所で繁殖しています。 公園やアスファルトの隙間などの都市部にも適応できるため、身近な危険生物として広く知られています。 アメリカ、オーストラリア、アジアなどにも根付いてしまった、世界の侵略的外来種ワースト100選にも堂々ノミネートされている厄介なアリです。

そんなヒアリですが故郷の南米ではあまり栄えておらず、むしろ隅の方に追いやられています。 南米はアリの激戦区でありヒアリの立場は弱く、他のアリに襲われることも多いです。 体内に卵を産み付けてくるノミバエなどの存在もあり、ヒアリはむしろあまり見かけない存在のようです。

しかし外来種として他の地域に定着したヒアリは抑えつける存在がおらず猛威を振るっています。 巣の中には何十匹もの女王がいるため駆除も中々難しく、一旦定着されると駆除は非常に困難なようです。

日本ではまだ定着は確認されていませんが、荷物にくっ付いてきたのが発見されてニュースになったりしています。 できれば入ってきてほしくないですね。

ヒアリの生態

Solenopsis invicta

生息地

原産地は南米ですが、アメリカ、オーストラリア、アジア諸国などにも根付いています。

草原や平原などの開けた場所にアリ塚を作って巣として生活しています。 巣には数万から20万引きものアリが生活しており、年々アリ塚が大きくなっていきます。

巣へは塚から放射状に延びたトンネルの先から出入りしますが、これは天敵から身を守るための習性です。

普段の生活

雑食で昆虫、節足動物、樹液、穀物など何でも食べます。

繁殖と成長

巣は1匹または複数の女王アリを頂点に運営されており、女王は卵を産んで仲間を増やし働きアリはその他の仕事を担います。

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