ナマズ|横に長い口と長いヒゲがチャームポイント

silurus-asotus
名称(学名)ナマズ (Silurus asotus)
身体体長:50~60cm
生息地東アジアの淡水域
食性肉食で魚、甲殻類、爬虫類などを食べます。

ナマズの特徴

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ナマズは横に長い口とそこから生えるヒゲが特徴的な魚です。 二ホンナマズ、マナマズと呼ばれることもあります。

ヒゲは上あごと下あごに1対ずつで計4本生えています。 幼魚時代は6本ありますが、成長とともに2本なくなります。

流れの緩やかな浅い淡水に生息しており、長いヒゲを使って獲物の気配を感じ取って捕食します。 日本では珍しい肉食の淡水魚であり、アナゴと知名度争いをしています。(まあ水草を食べることもありますが…)

「ナマズが暴れると地震になる」と言われており、地震を起こしている化身のように描かれることもあります。 これはナマズが電流を感じる能力に秀でているからであり、これにより地震の起きる前兆を敏感に感じ取ることができるのです。 そして地震の前に大暴れした姿を見た人が、ナマズと地震を関連付けて考えたのだと思われます。

古くから食用されていますが、スーパーなどで売られることはあまりありません。 これはナマズが肉食で共食いもするため養殖が難しく、大規模に流通させるのが難しいためです。

2015年には近畿大学が「ウナギ味に近いナマズ」の開発をしています。 土用の丑の日に近代ナマズを食べるニュースが流れたりもしていますが、ナマズ食に一石を投じることができるでしょうか?

ナマズの生態

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生息地

東アジアの比較的浅く隠れる場所のある淡水域に生息しています。 普段は一匹で生活していますが、繁殖期になると群れるように集まってきます。

寒い冬はあまり動かず泥の下に潜ったりしますが、活動量が減っているだけで冬眠している訳ではありません。

普段の生活

やや夜行性気味で、日中は泥の中、水草、岩陰などにいることが多いです。

肉食で魚、甲殻類、爬虫類などを食べます。 生まれたばかりの幼魚はミジンコなどを食べ、成長とともに大きな獲物を食べるようになります。

繁殖と成長

卵生で5~6月に泥の中などに数万個もの卵を産卵します。 卵は1週間ほどで孵化し、オスは2年、メスは3年で成熟します。 寿命は20年ほどでとても長生きです。

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