キジ|日本の国鳥
名称(学名) | キジ (Phasianus versicolor) |
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身体 | 体長:オス80cm メス60cm / 翼開長:80cm |
生息地 | 北海道を除いた日本各地の低地 |
食性 | 雑食で植物の芽や葉、小動物や昆虫などを食べる |
キジの特徴
キジは日本に国鳥として指定されています。 しかし狩猟鳥なので法に則って狩猟が可能です。
キジと言えば赤い頭と緑の体のものをイメージしますが、そんな派手な色をしているのはオスだけです。 メスは茶褐色に黒っぽい斑点模様をしています。
大きな体であまり飛ぶのは得意ではなく、低い位置を滑空するように飛びます。 代わりに走りは速く、オリンピック短距離選手並みの速度で走ります。
イヌ科・ネコ科・ワシやタカなど色々天敵はいますが、一番の天敵はヒトです。 「雉も鳴かずば撃たれまい」なんてことわざがありますが、つまりキジは鳴いて己の位置を知らせてしまったぐらいで撃たれてしまうほど狩りやすい鳥なのです。
キジの生態
生息地
北海道と一部の島を除いて日本各地に生息しています。 平地や草原、開けた林などの地上に巣を作ります。
繁殖期にはオスとメス、非繁殖期にはオス同士・メス同士の群れで生活します。
普段の生活
昼行性で日中に採食します。 雑食で、植物の葉や芽、昆虫や小動物などを食べます。 夜になると安全な樹上で休息します。
繁殖と成長
3月ごろになるとオスは縄張りに敏感になり、他のオスと争い始めます。 大声をあげ、翼を広げて胴体に打ち付ける「ほろ打ち」と呼ばれる動作で縄張りを主張します。 そしてメスは気に行ったオスの縄張りに訪れますが、複数のオスの元へいくためつがいという訳ではありません。
繁殖期は4~7月で、地上に巣を作り6~10個の卵を産みます。 子育ては全てメスが行い、1月ほど抱卵した後に孵化し、8か月ほど子育てをした後に巣立ちます。
子は2年で成熟し、寿命は10年ほどです。