コアラ|お腹の袋で子育てします

phascolarctos-cinereus
名称コアラ (Phascolarctos cinereus)
身体体長:65~82cm / 体重:15kg
生息地オーストラリア南東部の熱帯雨林やユーカリ林など
食性草食でユーカリの葉を食べる

コアラの特徴

phascolarctos-cinereus

コアラは灰色の毛並みとずんぐりむっくりした姿が特徴の動物です。 ユーカリの木に掴まって葉をモシャモシャと食べる姿がよく知られています。

コアラは有袋類というメスがお腹にポケットを持つ動物の仲間です。 ポケットの中には乳首が2つあり、子育てはこの中で行います。 有袋類はオーストラリア大陸以外にはほとんどいない珍しい動物です。

ポケットの入口は下向きに付いていますが、入口を筋肉で閉める事ができるから中の子供は落ちないようになっています。 なぜ逆向きになっているかというと、子が母親のうんちを食べるためなのです。

コアラが食べるユーカリには弱い毒があって、他の動物はあまり食べません。 コアラは体内に毒を分解できる微生物を持っているから食べられるのですが、子コアラの体内にはその微生物がいません。 なので母親がいったんユーカリを食べて一部消化されたうんち(パップ)を子コアラに与え、そこから微生物を取り入れてユーカリを食べられるようになるのです。

ちなみにユーカリは栄養が少なく毒があり消化もしにくいという、あまり食べ物に向いていない代物です。 コアラはユーカリを消化するために体長の四倍にも及ぶ長い盲腸を持ち、微生物の力を借りて消化しています。 それゆえにコアラは他の動物と餌の取り合いがなく、のんびり木に掴まってモシャモシャできている訳です。

ちなみにコアラはのほほんとした外見とは裏腹に全身が筋肉の塊で、手足や長い爪は木に掴まるのに都合の良い形状をしています。

コアラの生態

phascolarctos-cinereus

生息地

オーストラリア南東部の熱帯雨林やユーカリ林などに生息しています。 通常は単独で生活していますが、繁殖期にはつがいで生活します。

手足は5本指で、木に引っかけやすい鋭い爪を持っています。 手足は木の枝をつかみやすい形をしていて、樹上生活しやすい体です。 また尻尾が退化しており存在しません。

普段の生活

夜行性で日中はあまり動かず寝ていることが多いです。 とは言っても1日15時間は寝て過ごして4時間は休憩に費やすので、1日20時間はあまり動きません。 そして残りの時間は採食活動に費やされます。

一日のほとんどをユーカリの樹上で過ごし、葉がなくなってくると地上に降りて別のユーカリの木に登ります。 地上ではちょっとだけ俊敏になりますが、人間でも捕まえられるぐらいの速さしかありません。

草食でユーカリの葉のみを食べます。 ユーカリにはあまり栄養はないから、コアラはエネルギーを節約するためにあまり動きません。

繁殖と成長

胎生で春から夏にかけて毎月繁殖期を迎えます。妊娠すると1か月の妊娠期間を経て1子を産みます。 有袋類の子はとても未熟な状態で生まれ、出産直後は体長2cm、体重1g程度しかありません。

子は半年間は母親のポケットの中で育てられ、ポケットから出る時が近づくとパップを食べるようになります。 それから3か月ほど母親の背中で育ち、1年半ほどで独り立ちします。

2~3年で成熟し、寿命は15年ほどです。

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