スッポン|噛みついたら離しません

pelodiscus-sinensis
名称(学名)スッポン (Pelodiscus sinensis)
身体体長:30~50cm
生息地東アジア周辺の淡水域
食性肉食寄りの雑食で、魚介類、小動物、水草などを食べる

スッポンの特徴

pelodiscus-sinensis

スッポンはカメ目スッポン科の動物で、カメの親戚ではありますが少し遠い関係です。

カメと比べると全体的に平べったく、突き出た鼻を持っています。 これは水中生活に適応したためで、呼吸の際には長い鼻を伸ばして息継ぎができます。 スッポンはカメと比べて水中での活動時間が長く、そのためにより水中で活動するのに都合の良い進化を遂げたのです。

一見固い甲羅のように見えるものは皮膚で、身を守るためのものではありますがカメの甲羅のような頑丈さはありません。 すっぽん料理ではそのまま出てくるし食べることもできます。

この甲羅がまるで月のように丸いことから「月とすっぽん」ということわざが生まれました。 もっとも比較にならないことを意味する言葉であり、文字通り比較になりません。

スッポンと言えば噛む力が強く、一旦噛みつかれると雷が鳴っても離さないという話があります。 しかし何があっても離さないという訳ではなく、水に入れると割とすぐに離してくれるようです。 実は臆病な性格で、水中生活もあって人の目に触れるようなことはあまりありません。 その攻撃性も臆病な性格の裏返しであると言われています。

ただスッポンが噛みつく力はとても強く、小さな子だと最悪指ぐらい持っていかれる危険もあります。 カメのような生物を見かけても指を出さないように教えておきましょう。

スッポンの生態

pelodiscus-sinensis

生息地

東アジア周辺の淡水域周辺に生息しています。 水辺近くで生活しており、水中での活動時間がとても長いです。

普段の生活

一応夜行性ですが、日中にも割と活動します。 肉食寄りの雑食で、ミミズ、小動物、魚介類、水草などを食べます。

寒い地方では冬~4月ごろまでの4か月は土の下で冬眠して過ごします。

繁殖と成長

卵生で春に繁殖期を迎えて交尾し、夏頃に産卵をします。 産卵は陸上で行い、穴を掘った中に20~50個の卵を産みます。

卵はおよそ1か月半~2か月半ほどで孵化し、6~8年ほどで成熟します。 寿命は20~30年ほどです。

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