インドクジャク|飾り羽が大きく綺麗なほどモテる
名称(学名) | インドクジャク (Pavo cristatus) |
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身体 | 体長:200~230cm / 尾長:50cm / 体重:6kg メスは一回り小さい |
生息地 | インドの森林地帯や草原など |
食性 | 雑食で葉、果実、小動物、昆虫などを食べる |
インドクジャクの特徴
クジャクと言えば美しく大きな羽が特徴で、開けると高さ2m幅3mもの巨大な扇型となり壮観です。 しかしこの羽は繁殖期のオスにだけ生える飾り羽でで、空を飛ぶ羽ための羽は他に生えています。
飾り羽は生活にはあまり役に立っていないのですが、美しく大きい羽の方がメスにモテることは確かです。 これは「邪魔で大きな目立つ羽を持っているにもかかわらず生存できる強さ」を遺伝子的にアピールできるためと考えられています。
天敵にインドの大型ネコ科であるトラやヒョウがいるのですが、この飾り羽が目立つため相手からすぐに見つかってしまいます。 見つかったら本来の翼をバタつかせて木の上に逃げるのですが、クジャクはあまり飛ぶのが得意ではありません。
肉食動物の良い的になっている上に飛ぶのにも使えない邪魔な飾り羽ですが、肉食獣から隠れるのに向いた小さな飾り羽ではメスにモテずに子孫が残せません。 モテるクジャクとは立派な飾り羽を持ち、肉食獣によく襲われながらも生き残っている強い個体なのです。 ちなみにこの「一見ハンデでしかない代物を見せびらかすことがアピールに繋がる」ことを「ハンディキャップ理論」と言い、クジャクの羽が例としてよく用いられます。
羽は毎年生え変わり、繁殖期の4~6月が最も美しく生えそろっており、繁殖期が終わると抜け落ちてしまいます。 羽を開ける時間は朝方と夕方で暑い昼間は閉じているので、羽を広げたクジャクを見たい方は時期と時間帯を狙っていきましょう。
インドクジャクの生態
生息地
インドクジャクはインドの森林地帯や草原などに小規模な群れで生活しています。
普段の生活
昼行性で日中にエサを探します。雑食で、葉・果実・種子などの植物や昆虫・トカゲ・ヘビなどの小動物などを食べます。 夜は樹上で休みます。あまり飛ぶのは得意ではありませんが、浮かび上がるぐらいはできるのです。
繁殖と成長
4~6月頃に繁殖期を迎えます。 オスは鳴き声と大きな羽でメスに求愛し、メスは草陰に掘った巣に4~8個の卵を産みます。 1か月ほどの抱卵を経て卵が孵化し、メスが子育てを行います。
2~3年ほどで成熟し、寿命は15年ほどです。