オオミチバシリ|走って飛べる鳥
名称(学名) | オオミチバシリ (Geococcyx californianus) |
---|---|
身体 | 体長:60cm |
生息地 | アメリカ大陸中央~南西部 |
食性 | 肉食寄りの雑食 |
オオミチバシリの特徴
オオミチバシリはカッコウの中でも地上を走るミチバシリ属に属する鳥です。 その名の通り走るのが得意で、がっちりした足で地を蹴り長い尾羽で走行中のバランスを取ります。 空を飛ぶこともできますが、渡りは行わず行動範囲はそれほど広くありません。
空を飛べる鳥の中では世界最速の足を持っており、オリンピック短距離選手並みの時速30kmを超える俊足で走り回ります。 飛べない鳥を含めるとダチョウなどの方が全然早かったりしますけどね。
なぜ空を飛べる上に足も速いのかと言えば、地上で獲物を走って追いかけ狩りをするからです。 オオミチバシリは昆虫、トカゲ、サソリはては猛毒を持つガラガラヘビなども食べてしまう優秀なハンターであり、そのために早く走れた方が都合が良いんですね。 ちなみにガラガラヘビを狩る時は頭をクチバシで咥えて地面に叩きつけて無力化した後にゆっくり食べます。
現地ではオオミチバシリとコミチバシリの2種を合わせてロードランナーと呼びます。 道路をトコトコ俊敏に走る姿は正にロードランナーと言えるでしょう。
オオミチバシリの生態
生息地
アメリカ大陸中央~南西部の砂漠、平原、森林地帯などに生息しています。 単独またはつがいで生活し、ペアは生涯変わりません。
普段の生活
昼行性で夜はあまり動かずに休息し、日が登ると背中に太陽の光を当てて日光浴して体を温めます。 肉食寄りの雑食で日中に採食し、昆虫、爬虫類、サソリ、ヘビ、果実などを食べます。
繁殖と成長
卵生で繁殖期を迎えるとサボテンの間など地上数mの高所に営巣します。 一度に3~6個の卵を産卵し、3週間ほど抱卵した後に孵化します。