ガラパゴスゾウガメ|世界最大のリクガメ
名称(学名) | ガラパゴスゾウガメ (Geochelone nigra) |
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身体 | 体長:1.3m / 甲長:1.2mcm / 体重:300kg |
生息地 | ガラパゴス諸島の草原 |
食性 | 草食でサボテンの葉や果実を食べる |
ガラパゴスゾウガメの特徴
ガラパゴスゾウガメは世界最大のリクガメです。とても大きく体長1.3m、体重300kgの個体もいます。
ガラパゴス諸島の島ごとにいくつか亜種がおり、甲羅の形が違うのが特徴です。首の後ろが盛り上がった鞍型のもの、首の後ろが盛り上がっていないドーム型のもの、その中間のものがいます。
その圧倒的な巨体で成体となると自然界に天敵は存在しませんでしたが、人間に乱獲されて数を減らしました。一時は絶滅の危機に瀕し、中には絶滅してしまった種もあります。ピンタゾウガメの「ロンサム・ジョージ」が有名ですね。
ジョージはピンタゾウガメ最後の一頭としてチャールズ・ダーウィン研究所で飼育されていましたが、2012年に息を引き取り、ピンタゾウガメは絶滅してしまいました。
いくつかの種は予断を許さない状況ですが、保護活動によって全体の個体数は増加傾向にあるようです。卵を30個近く産み、いったん成長してしまえば簡単にはやられないので、人の手で保護してしまえば比較的簡単に数を増やせたためと言えます。
ガラパゴスゾウガメの生態
生息地
ガラパゴスゾウガメはガラパゴス諸島の草原に生息しています。 生息している島ごとにいくつかの亜種に分かれています。
普段の生活
1日のうち16時間は睡眠に費やされ、後はサボテンの葉や果実などを食べたり、日向ぼっこをしたりしながら過ごします。余談ですがガラパゴス諸島のサボテンにはガラパゴスゾウガメに食べられないように縦方向に進化したものがあります。
栄養の貯蓄能力に優れており、新陳代謝が低いことも相まって1年は飲まず食わずで生きることができます。
繁殖と成長
2~4月に繁殖期を迎え、半年ほどの妊娠期間を経て7~12月に産卵を行います。 海岸の砂浜に穴を掘り、そこにに数個~30個ほど産みます。 卵は200日程度で孵化し、子は一人で生きていきます。 成体ではその巨体でこれと言った天敵がいませんが、卵や幼体のうちは動物に食べられることも多いです。
ガラパゴスゾウガメはカメの中でも特に寿命が長く、推定6歳の時に捕獲したガラパゴスゾウガメのハリエットが175歳まで生きた記録があります。