ニシツノメドリ|ペンギンのようだけどカモメの仲間

Fratercula arctica
名称(学名)ニシツノメドリ (Fratercula arctica)
身体体長:30cm / 体重:400g
生息地アメリカ・ヨーロッパ北部~北極圏沿岸
食性肉食で魚などを食べる

ニシツノメドリの特徴

Fratercula arctica

ニシツノメドリは一見するとペンギンのようにも見えますがウミスズメ科の鳥です。 北欧・北米沿岸部に生息しており「パフィン」の愛称で親しまれています。

特徴的な体色をしており、特に夏羽はオレンジのクチバシと足、黒い背に白い腹とまるでペンギンのカラーリングです。 足はまるで水かきのようになっており潜水して魚を捕まえたりする辺りもペンギンっぽいのですが、ちゃんと空も飛ぶことができます。

繁殖期は沿岸周辺で繁殖および子育てをしますが、冬の間は外洋で暮らすこともあります。 海水を飲んで塩分だけ排出する仕組みを持つため飲み水には困らず、海底の魚を捕まえて食べるので陸に上がらなくても割と平気です。 そのクチバシはギザギザになっており、一度の潜水で何匹もの魚を捕まえて海上に上がってきます。

ニシツノメドリの生態

Fratercula arctica

生息地

北極圏・北アメリカ・北欧周辺で生活しています。 冬は北極海上で過ごし暖かくなると沿岸部でコロニーを作って繁殖を行います。 中には数万匹ものニシツノメドリが集まるコロニーもあるほどです。

普段の生活

肉食で海に潜水してイワシやシシャモなどの小型の魚を捕まえて食べます。 60mほど潜ることが可能でとても泳ぎが上手です。

繁殖と成長

卵生で春に繁殖期を迎えると断崖絶壁の上に営巣します。なお毎年同じ場所・同じつがいで繁殖を行います。 5~7月に1個の卵を産卵し、オスとメスが交代で温めながら5週間の抱卵期間を経て孵化します。 産卵数が年1個なのは鳥にしては随分少ない印象を受けますが、生存率が高いことの裏返しでしょうか。

子は6週間の子育て期間の後に独立します。 5年で成熟し、寿命は20年ほどです。

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