ホホジロザメ|海の殺し屋

carcharodon-carcharias
名称(学名)ホホジロザメ (Carcharodon carcharias)
身体体長:4~5m / 体重:800~1000kg
生息地亜寒帯~亜熱帯の海に広く生息
食性肉食でイルカ・オットセイ・アザラシなどを食べる

ホホジロザメの特徴

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ホホジロザメは頬の辺りが白いのが特徴のサメで、サメの中でも凶暴で強い攻撃性を持っています。 人を襲うこともあって「人食いザメ」と恐れられており、サメ映画に出演しているサメの多くが本種です。

しかし実はサメによる死亡事故は少なく年間およそ10件前後しかありません。 カバよる死亡事故は年間3000人近くにのぼるのでカバの方がはるかに危険であり、サメに比べればクラゲの死亡事故の方がまだ多いぐらいです。

ホオジロザメは外洋にいるため人間が泳ぐような場所にはあまり来ません。 そして積極的に人を捕食するような性質はなく、襲われる人はオットセイやアザラシと間違われているだけと言われています。 もちろん遭遇すれば危険ですが、言うほど恐れるような生物ではないのです。

海の最強生物のようなイメージがありますが、本当の最強生物はシャチです。 シャチとホオジロザメが戦うと、シャチの体当たりで戦闘不能になって食べられます。 またイルカの子どもを襲おうとして親に返り討ちにされることもあります。 人がイメージしているよりもサメの肩身は狭いのです。

イルカやシャチなどの哺乳類は脊椎動物であるためしっかりした背骨が通っていますが、サメは軟骨魚類であるため骨が軟骨です。 だからサメの骨はシャチやイルカに比べて弱く、両者がぶつかるとサメが負けてしまう訳です。 ただし顎と歯だけは丈夫な骨で出来ているので、噛まれると手痛いダメージを負います。

サメの骨格標本があまりないのも、顎と歯以外は軟骨なのが理由です。 軟骨はそのまま放っておくと腐るので標本を作るのが難しいのです。

ホホジロザメの生態

生息地

亜寒帯~亜熱帯の海に広く生息しています。

基本的に単独で生活していますが、数十頭の群れを形成することもあります。

普段の生活

外洋の比較的浅い層を泳ぎ、生物の出す微弱な電波や血の匂いなどを頼りにエサを探しまわっています。 オットセイ、アザラシなどを主に狙う他、カメ、イルカ、魚、エイ、海鳥など何でも食べます。

繁殖と成長

ホホジロザメは卵胎生で、子宮内に卵を留めて5~6尾を孵化させます。 孵化した子は胎内の未授精卵を食べて成長し、1m程度の大きさになってから出産され、子は産まれてすぐに独り立ちします。

10年ほどで成熟し、寿命は20年ほどです。

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