アフリカマイマイ|世界最大のカタツムリ

Achatina fulica
名称(学名)体長生息地食性
名称” “アフリカマイマイ (Achatina fulica)” “体長:12~18cm / 体高:8cm” “熱帯~亜熱帯地方の草原” “雑食”]

アフリカマイマイの特徴

Achatina fulica

アフリカマイマイは世界最大の大きさを誇るカタツムリです。 大きいものになると体長・体高が共に20cmを超える個体も存在します。 日本の一般的なカタツムリは3cm程度なので、それと比べると5~7倍は大きいカタツムリです。

名前の通りアフリカ原産なのですが、食用あるいは食用動物のエサとして世界各国に輸出され世界中に定着しました。 日本でも意図的に輸入したものが野生化し、沖縄や九州の一部に定着してしまっています。

こいつはカタツムリのくせに生命力が強く、巨体である分行動力も高いです。 またカタツムリと言えばジメジメした場所に発生し乾燥に弱いイメージがありますが、本種は乾燥にも強いです。 乾燥地で活動できる訳ではないものの、仮眠状態になって半年生き続けることができます。 活動できないほど乾燥しても半年内に雨が降れば再び活動を再開できるという訳です。

食性は強い雑食性で肉でも草でも菌でも何でも食べ、野菜を食い荒らすので農家に嫌われています。 またカルシウムを補給するため砂やコンクリすら食べることもあり、周辺住民からも嫌われています。 かつては貴重な食料として食されていましたが、今では厄介な隣人という訳です。

アフリカマイマイは前述したように害獣ではあるものの、それ自体に危険はありません。 しかしこいつを中間宿主にしている広東住血線虫という寄生虫はとても危険です。 寄生されているアフリカマイマイに触ったり、こいつが齧った野菜を洗わずに食べると感染する可能性があり、日本でも感染例がいくつもあります。 適切な処置をすれば死亡することはありませんが、最悪死ぬ危険な寄生虫のキャリアでもあるのです。

まあ言うほど感染したり死にそうになったりする寄生虫ではありませんけどね。 感染者が多い地域はアフリカマイマイを生食して感染しているケースが多いです。 そこまで神経質になる必要はありませんが、危険なことは間違いないので覚えておきましょう。

アフリカマイマイの生態

Achatina fulica

生息地

熱帯~亜熱帯地方の草原などに生息しています。 原産地はアフリカですが、人為的に世界中に輸出されました。

普段の生活

夜行性で日中は木陰で休み、夜に活発に活動します。 強い雑食性で植物・動物・菌問わず何でも食べます。

繁殖と成長

雌雄同体の卵生で通年繁殖期であり、他の個体と精子を交換して双方が受精します。 栄養状態と気候に問題なければいつでも繁殖活動を行い、10日周期で年に何十回と繁殖を行います。 一度の産卵で100~1000個の卵を産むので割とシャレにならない速度で増えていきます。

半年から1年で成熟し、寿命は3~5年ほどです。 強い生命力と爆発的な繁殖力で、気候が合えばどこにでも定着します。

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