ココノオビアルマジロ|固い背中で弱点はお腹

dasypus-novemcinctus
名称(学名)ココノオビアルマジロ (Dasypus novemcinctus)
身体体長:35~60cm / 尾長:25~40cm / 体重:5kg
生息地南アメリカ~北アメリカ南部に広く生息
食性雑食で小動物・木の実・腐肉などを食べる

ココノオビアルマジロの特徴

dasypus-novemcinctus

アルマジロと言えばボールのように丸くなる姿が印象的です。 見るからに堅そうな背中を持ちますが、実はこれ毛が進化したものです。 危険を感じると背中を外にして、丸まって防御しようとします。 まあお腹なんて大抵の動物の弱点ですけどね。

その固い背中はなんと銃弾をも跳ね返すことがあります。 アメリカでは離れたアルマジロをハンドガンで狙撃し、跳弾で負傷した事件が起こっています。 もしアルマジロを銃撃する機会があれば、小銃ではなくライフルやショットガンを使いましょう。 機会あるかな?

でも数あるアルマジロたちの中で完全にボールになれるのは2種類だけです。 ひっくり返されると弱点が丸見えになりますし、また完全に球体になれるものでも捕食者が諦めてくれないと戻れません。 だから通常は穴に逃げ込もうとして、どうにもならない時にだけ防御態勢を取ります。 だから穴掘りが得意なヤブイヌなどが天敵です。

動物園などの安全な場所では、腹を上に向けて無防備に寝る姿も目撃できます。 その姿を可愛いと思うかアルマジロらしくないと思うかは知りませんが。

ココノオビアルマジロの生態

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生息地

南アメリカ~北アメリカ南部の広い範囲に生息しています。 穴を掘って巣にするので開けた地域に多く見られますが、熱帯雨林などでも生活しています。 群れは作らず単独で活動します。

普段の生活

アルマジロは良く寝る動物で、一応夜行性ですが1日18時間ほど寝て過ごします。 ナマケモノの次に良く寝る動物です。

夜になると巣から出て、ミミズ、昆虫、ヘビなどの小動物を捕まえて食べます。 他にも木の実や木の根なども食べる雑食性です。

巣がヤブイヌなどに見つかると食べられてしまうので、数日ごとに放棄して新しい巣を掘ります。 穴を掘るのがとても得意で、爪を使って素早く穴を掘ります。

繁殖と成長

決まった繁殖期はなく、繁殖活動後2か月ほどの妊娠期間を経て、1~3子を出産します。 子は10か月ほどで成熟します。寿命は10年ほどです。

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