デンキウナギ|馬をも気絶させる電気を発するウナギ

Electrophorus electricus
名称(学名)デンキウナギ (Electrophorus electricus)
身体体長:2.5m / 体重:20kg
生息地南米アマゾン川・オリノコ川
食性肉食

デンキウナギの特徴

Electrophorus electricus

デンキウナギは名前の通り発電することができる魚です。 なお名前にウナギと付いていますが、見た目が似ているだけで生物としてはウナギよりもナマズに近いです。

このデンキウナギは短時間ながら電圧800V・電流1Aもの発電を行います。 強力ですが瞬間的なものなので人が死ぬことはまずありませんが、それでも相当な威力です。 自家発電できる動物は本種の他にデンキナマズやシビレエイなどいくつかいますが、電力はデンキウナギがぶっちぎりです。

この電気ショックをまともに食らうと馬やワニですら気絶します。 そしてこの電気を浴びるのは大体水場ですので、気絶して動けなくなった動物はそのまま溺れ死ぬこととなります。

電気は筋肉にある発電器官によって作られ、その状態で対象にまとわりつくことで電気ショックを浴びせます。なので人でしたら直接触れるか余程近づくかしない限りは問題ありません。 また筋肉を使って発電するので発電する度に疲労が蓄積するため、そう何度も連続して強力な電気攻撃をすることはできません。

この電気ショックはワニや人などの天敵から身を守る他、捕食の際に獲物を感電させて気絶させることにも使われます。また微弱な電気を放ってレーダーのように使うこともでき、視覚に頼れない濁った場所や夜間でも周囲の状況や獲物を探知することが可能です。

デンキウナギ以外の発電する魚は大体が電気をレーダーとして使っています。 これは攻撃に使えるほど強力な電気を持っていないためですが、デンキウナギもご先祖様はそんな感じだったのではないでしょうか。進化して電気が強力になったので攻撃に転用するようになったと考えられます。

デンキウナギはペットとしても人気があり、割と手軽に購入が可能です。 しかしやや危ない生物なので、うっかり触ってビリっとされないようにご注意を。

デンキウナギの生態

生息地

南米のアマゾン川およびオリノコ川の淡水に生息しています。 流れが緩やかで泥のような濁った場所を好み、あまり目はよくありません。

普段の生活

夜行性で日中は泥の中などに潜んで休息します。 肉食で小魚、昆虫、甲殻類、稀にネズミなどの哺乳類も食べます。

繁殖と成長

卵生で乾季に繁殖期を迎え、一度に3000個もの卵を産みます。

寿命は15年ほどです。

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