オオグンカンドリ|赤くて大きな喉袋が特徴的な海鳥
名称(学名) | オオグンカンドリ (Fregata minor) |
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身体 | 体長:100cm / 翼開長:240cm / 体重:1.2kg |
生息地 | 熱帯~亜熱帯の沿岸 |
食性 | 肉食 |
オオグンカンドリの特徴
オオグンカンドリは赤く膨らんだ喉袋が特徴的な海鳥です。 この赤い喉袋は成熟したオスのみが持ち、求愛時に大きく膨らませてメスへアピールします。 対してメスやヒナの胸は白いです。
グンカンドリという名前は全身が軍艦のように黒いことと、他の鳥を襲って獲物を横取りしたりヒナや卵を食べてしまうことが由来になっています。 特にオオグンカンドリはグンカンドリの中でも最大の大きさで、その翼開長は240cmにも達します。
この大きな翼による飛行能力はすさまじく数百キロもの距離を飛ぶことが可能で、また上空から降下してくる速度は鳥類の中でも群を抜いています。 この巨体と飛行能力によって水面近くの魚やイカを採ったり、他の鳥の獲物を横取りする訳です。
なお海鳥のくせに全然泳ぐことができず、もっぱら洋上を飛び回って過ごしています。海鳥って何なんでしょうね。 熱帯~亜熱帯、特に熱帯に広く生息しており、ガラパゴス諸島にいることで有名な鳥です。 日本にも迷い鳥としてくることがあります。
オオグンカンドリの生態
生息地
熱帯~亜熱帯の沿岸部に広く生息しています。 多くの時間を洋上の上空で過ごし、休息や繁殖の際に陸に上がります。
普段の生活
肉食で水面近くの魚やイカを採ったり、他の鳥の採ったエサ・卵・ヒナまで食べます。 鳥類の中では比較的大柄で他の鳥よりも大きい分強いのです。
繁殖と成長
卵生で繁殖時には集団でコロニーを作り、オスは赤い喉袋を膨らませてメスに自分の魅力をアピールします。 つがいとになると樹上や岩の上などに木の枝で営巣し、1度の産卵で1個の卵を産みます。
卵は2か月で孵化し、それから2年ほど親の庇護下で育てられます。 ヒナは8~11年で成熟し、寿命は20年ほどです。とても長生きで40年生きた個体も確認されています。