コチドリ|千鳥足で弱ったフリして捕食者から子を守る
名称(学名) | コチドリ (Charadrius dubius) |
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身体 | 体長:15cm / 翼開長:45cm |
生息地 | ユーラシア大陸の熱帯~亜熱帯の地域 |
食性 | 肉食で昆虫やミミズを食べる |
コチドリの特徴
コチドリはチドリの中でも最も小柄な種で、目の周りの黄色い輪が特徴です。 小さい体ながら長距離の渡りを行うため体の割に大きな羽を持っています。
ユーラシア大陸の熱帯~亜熱帯域に生息する渡り鳥であり、夏はユーラシア大陸中部で過ごし、冬には南下してアフリカ大陸まで渡ることもあります。 日本にも夏に渡ってくることがあり、中には西日本の暖かい場所で越冬するものもいます。
そんなコチドリの得意技は擬傷です。 巣の近くに捕食者を見つけると親鳥は巣から離れた場所で弱った鳥の演技をします。 捕食者は親鳥を食べようと巣から離れ、そして近くまでおびき寄せたら飛んで逃げます。 こうして巣やひな鳥を守るのです。
なおこの時の擬傷時にフラフラ歩く様が千鳥足の由来となっています。 チドリの足=千鳥足という訳ですね。
コチドリは同じチドリ科であるコアジサシやイルカチドリなど他の鳥と近い場所に営巣することもあります。 中でもコアジサシは捕食者を追っ払うので、近くに営巣できると子育ての成功率がぐっと上がるようですよ。
コチドリの生態
生息地
ユーラシア大陸の中緯度以南に生息しています。 渡り鳥で夏はユーラシア大陸の中緯度付近、冬はユーラシア大陸南部やアフリカ大陸に渡りを行います。
普段の生活
河川や田んぼなどの水場近くにいることが多く、水中の昆虫を食べることが多いです。 肉食で昆虫、ミミズ、貝などの小型の生物を食べます。
繁殖と成長
卵生で春~初夏にかけて繁殖期を迎え、砂地の上に少し穴を掘る程度に営巣して一度に3~5個の卵を産みます。 抱卵と子育ては夫婦で行い、卵は25日の抱卵期間を経て孵化し、ヒナは1~2か月ほどで独立します。
子は1~2年で成熟し、寿命は5年ほどです。