クビワオオコウモリ|まるで犬のような顔のコウモリ

pteropus-dasymallus
名称(学名)クビワオオコウモリ (Pteropus dasymallus)
身体体長:20~25cm / 体重:500g
生息地東南アジアの森林など
食性草食で果実、葉、花などを食べる

クビワオオコウモリの特徴

pteropus-dasymallus

クビワオオコウモリは首回りの毛がまるで首輪のように際立って目立つことから名づけられたオオコウモリです。 上の写真のものはあまり目立っていませんが、多くはもっと分かりやすく色が違ったりします。

コウモリと言えば洞窟の中で逆さにぶら下がり夜になると超音波で獲物を探すイメージですが、本種含む多くのオオコウモリは少し違います。 日中は木の枝にぶら下がって過ごし、夕暮れになるとエサの果実などを求めて飛び立ちます。 果実は動かないので超音波で探すことはできず、従って目で探します。

つぶらな瞳をしているのも、視覚でエサを探すからなのです。 オオコウモリは羽を除けばイヌやキツネのように見えるものが多く「空飛ぶキツネ」のように呼ばれることもあります。

他のコウモリなんて触りたくもない外見をしていますが、コイツは例外的に可愛いです。 個人的にコウモリの中で一番かわいいと思います。

コウモリは哺乳類なんだか鳥類なんだか分かりにくく、動物と鳥の間をコウモリが行ったり来たりする童話もあります。 しかし本種を見ればどちらかすぐ思い出せるでしょう。コウモリは哺乳類なので動物の仲間です。

クビワオオコウモリの生態

pteropus-dasymallus

生息地

東南アジアの森林に生息しており、日本でも沖縄の島々で見ることができます。 単独または数頭の群れで過ごしています。

普段の生活

夜行性で日中は単独または数頭の群れで木の枝にぶら下がって休んでいます。 草食で日が暮れると採食に出かけ、果実、花、葉などを食べます。

繁殖と成長

胎生で10~12月に交尾し、半年の妊娠期間を経て1子を出産します。 子は5か月で独立し、2年で成熟します。寿命は10年程度です。

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