体温計が42℃までなのはそれ以上だと死ぬから

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体温計は35℃から42℃まで計れるようになっています。 温度計のように0℃から100℃まで表示があっても、9割方は無意味ですからね。

ではなぜ35℃から42℃なのでしょうか。 答えはこの範囲にない人は即病院に行かなければならないような状態だからです。

体温が42℃を超えると危険

Fever

大体の人は平熱が36.5℃前後だと思います。 風邪をひくと体温が上がり、37℃になれば熱っぽく感じ、38℃を超えるとまともな活動は難しくなります。 同じ風邪でも体温によって辛さが変わりますよね。

なぜ発熱するのかというと、高熱の方がウイルスを駆逐するのに都合が良いからです。 ウイルスは大体が低温の方が繁殖しやすいので、発熱によって繁殖を抑えられます。 また白血球や免疫などのウイルスと戦う機能も高温の方が活発に活動できるのです。

発熱はウイルスと体が戦う上で必要なことであり、解熱剤などで体温を下げるのはせっかくの作用を殺してしまうことに繋がります。 酷い熱の場合はともかく、耐えられる範囲でならむしろ発熱状態でいた方が効果的にウイルスを駆除できます。

発熱状態はそれだけ激しくウイルスと戦っているということなのですが、人間の体にも耐えられる限度があります。 極端な事を言えば体温が100℃になれば体の水分が沸騰して死にますよね。では90℃なら耐えられる?80℃ならどうでしょう?

実は人がなんとか生存できる体温は42℃までなのです。 このラインを超えると、生存に必要な機能に変調をきたします。 たんぱく質が変性したり、酵素の働きがおかしくなったりと生命活動に影響が出始め、異常が続けば最悪死んでしまう恐れもあります。

43℃以上なったら即死ぬという話ではありませんが、この状態から回復できないと待っているのは緩やかな死です。 体温計が振り切れたら、速やかに解熱剤を飲んで病院に行かなければなりません。

ちなみに熱いお風呂やサウナなど42℃以上の環境にいても平気なのは、深部体温は上がらないからです。 ただしあまり長い時間留まると体温の調節ができなくなり、低温やけどになったり最悪死んだりしますけどね。

体温が35℃を下回ると危険

Hypothermia

上は42℃を超えると危険ならば、下はどうでしょうか。 体温の上昇には5℃以上耐えられる体は、意外にも数℃下がっただけで死んでしまいます。

体温が下がる原因は粘液水腫などの病気のケースもありますが、低血圧、運動不足、生活の乱れ、たばこなど体質や生活習慣による人の方が多いです。 体質や生活習慣による低体温は発熱のように治療しようとはならないため、中々改善しなかったりします。 しかし発熱よりも低体温の方が怖い事も沢山あります。

高熱の方がウイルスと戦うのに都合が良いことはお話ししましたが、それは低体温ではウイルスと戦いにくいことを意味します。 免疫力が低いため、風邪や病気、自律神経失調症やアレルギー体質にも繋がります。 またガン細胞は35℃を好むので、低体温はガンにもなりやすいのです。 低体温には自覚症状がない分、長期的には発熱より性質が悪いかもしれません。

また基礎体温が低いと新陳代謝が悪いため、人より太りやすい体質になったりします。 平熱が低い人は軽い運動や生活習慣の見直しをして体質改善した方がいいでしょう。

近年では体温計で計れない34℃台が平熱になっている人も増えています。 あまり気にしていないかもしれませんが、体温42℃の状態が不味いのと同じで体に不味い状態なので、体質の改善を心がけましょう。

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