思い込みが現実になる「プラシーボ効果」

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「病は気から」という言葉があります。 例え健康な体でも「自分は病気」と思い込めば病気になったり、逆に「これで治る」と思えば実際に快方に向かったりすることを指します。

一見無茶苦茶を言っているようなことわざですが、実は科学的な裏付けがあります。 それを「プラシーボ効果」と言います。

プラシーボ効果とは

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何の効用もない偽薬(乳糖や小麦粉の塊など)を患者に与えると、何の有効成分もないはずなのに薬効が出ることがあります。 これは患者が「病気に効く薬だ」と思い込むことによって、体の自然治癒力が引き出されたことで効果が出たと考えられています。

何の効果もない偽薬を「プラセボ」、思い込みが実際に身体に影響する効果をプラセボにちなんで「プラシーボ効果」と言います。 プラシーボ効果は良い方向にも悪い方向にも働き、「自分は病気なのではないか」と思い込むと健康体でも調子が悪くなり、「薬を飲んだからもう大丈夫」と思い込めば病気が快方に向かいます。まさしく「病は気から」なんですね。

海外では実際の医療においてもプラセボが処方される国もあります。 気分的なものが強く出る症状、もしくは薬が必要ない軽い症状などの場合に患者を安心させて自然治癒力を引き出すために処方されます。

ただし言うまでもありませんがプラセボやプラシーボ効果は決して万能ではありません。 効果のほどは個人差が大きく、有効な症状も自然治癒が効く範囲に限られ、必ずしも期待した効果が出るとは限りません。 体の調子がおかしいと感じたら気合でどうにかしようとせずに病院へ行きましょう。

病気以外でも効果を発揮するプラシーボ効果

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プラシーボ効果があるのは何も医療に関することだけではありません。 この思い込みの力は我々の日常生活においても発揮されているのです。

例えばトレーニングや勉強などでもプラシーボ効果を取り入れたものが多数あります。 もちろん科学的な裏付けと実証がされた手法なので思い込まなくても効果はありますが、「この方法で能力が上がる!」と暗示がかかると更に学習効率が上がるのです。 逆に疑いながら取り組んでも碌な結果になりません。

またイメージトレーニングにもプラシーボ効果があります。 イメージで「成功した体験」を重ねて経験と自信を積み、本番においての成功を手繰り寄せるのです。 イメージトレーニングはスポーツアスリートが取り組むことで有名ですが、勉強・プレゼン・スピーチなど色々な事にも応用が効きます。

スポーツや競技でよく言われる「流れ」もプラシーボ効果で説明することができます。 競技中に「こっちのペースだ!」「嫌な予感がする」といった状況になって、実際その通りに運ぶことも多いですよね。 これはプレイヤーのプラシーボ効果によってもたらされた結果と言えます。

例えば野球で9回裏・2死無類で守備側が3点リード、後一人抑えれば勝利という状況だったとしましょう。 そこでバッターが打ち上げてイージーフライとなるも、痛恨の捕球ミスのエラーで出塁してしまいました。・・・嫌な予感がしません?

この時点では全然守備側が有利な状況です。それにもかかわらず「もしかして逆転・・・」という気がしますよね。 この状態「もしかして」のプラシーボ効果は攻撃側にプラスに、防御側にマイナスに働きます。 そうなると守備側は実力を出し切れなかったり、攻撃側は実力以上の力を出せたりして逆転劇に繋がるのです。

甲子園での劇的な逆転劇を「甲子園の魔物」なんて読びますが、こいつの正体もプラシーボ効果なのかもしれません。 まあそう頻繁にひっくり返ったりはしませんが、それでも魔物の存在を感じずにはいられないことも多いですよね。

このようにプラシーボ効果は我々の日常と密接な関係があるのです。 気合だけで何もかも上手くいく訳ではありませんが、どうせならプラシーボ効果がプラスに働くように上手く利用した方が得です。 ネガティブ思考の人はポジティブ思考に切り替えて生きていきましょう。

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