日本の人口減少・高齢化時代の身の振り方

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日本は2008年をピークに人口減少に転じ、今後はどんどん減少することが予測されています。 さらに年代別の人口比率はどんどん高齢化が進んで生産人口は減少します。

これによりどんな社会になるかと、そんな社会でどう生きていけばいいのかを考えてみましょう。

人口減少と高齢化

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日本の人口は2008年の1億2808万人をピークに減少に転じ始めました。 今後も減少は続き、内閣府によると、日本の人口は2050年頃に1億を割り、2060年には9000万人を割り込むと予測されています。 50年で1/4がいなくなる訳です。

日本の人口の推移 – 厚生労働省

また人口が減少するだけでなく、高齢化率が上がり続ける上に生産人口割合は減り続けます。 2008年の生産人口は約7900万人ですが、2060年には4400万人にまで減ります。 この通りに推移した場合、今の水準で社会を成り立たせるのは不可能です。

さて、人口減少と言っても全ての都市が同じように減少する訳ではありません。 東京を始めとした主要都市圏は比較的減少が緩やかで、地方(主要都市圏外)になるほど加速度的に人口が減ることが予測されます。 これは人口減少の激しい地方で経済活動が難しくなり都市へと雇用を求めて移動するためであり、現時点でもその傾向は顕著です。

また地方の高齢化も深刻です。 生産も消費も少ない地方は雇用も少ないため、若者は雇用を求めて都市に出ます。 田舎に残るのは老人のみで、残った少数の若者でカバーするには限界があります。

都市やインフラを支える人口が減るのも問題です。 生産人口が減れば当然財源も減るので、今の半分以下の予算で切り盛りしなければならない自治体が多数発生します。 (交付金を勘定に入れていませんが、減ることはあっても増えることはないでしょう)

道路や施設などのインフラや住民サービスが低下すれば、先のある若者はもっと住みやすい街に移るでしょう。 そうして更なる人口流出を招き、悪循環に陥ります。

田舎の人口対策で若者の誘致政策がされていますが、これは「パイの奪い合い」ですので、日本全体で見ると出生率が劇的に向上しない限りは何も解決しません。一つの地域で誘致が成功しても、それは他方で失敗することに繋がります。多少の例外はあるかもしれませんが、全体で見れば地方の空洞化は止まりません。

言ってしまえば、現在過疎化している地域はもうどうにもならないという事です。 多少若者の誘致に成功したところで、結局は将来的に周辺地域が都市に人口を吸われるに従って住みにくくなり、過疎化してしまうでしょう。

都市部は衰退はするものの、地方ほど問題が深刻になることはないでしょう。 しかし人口を保てたとしても生産人口の減少と高齢化の影響は受けますので、現状を保つことは難しいと思われます。

人口減少・高齢化社会の対策として1億総活躍やら移民やらが議論されていますが、どこまで有効なのかは不明です。 ただ日本を取り巻く状況は世界的にも前例のない規模のものですし、全員で納得できるような選択は残っていないように見えます。

まあここは政策を考えるようなサイトではないので解決に向けた話は国や自治体に任せ、個人が今後どう身を振ればいいのかを考えてみましょう。

人口減少社会をどうやって生き延びる?

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都市に住む

現在、地方自治体などで若者を誘致する政策が盛んになっています。 家を安く提供したり、地方での就労を支援したりと内容は様々です。

しかし地方に住むのはお勧めできません。 今後過疎が進んでいくのに、現時点で誘致が必要なほど過疎化している自治体が復活するとは考えにくいからです。

一時的に住んでみたいとか、漁師や農家になりたいとか、田舎暮らしにメリットを感じるとかなら良いかもしれません。 しかしそこに本格的に移住する前に、その地域での10年後、20年後を考えてみた方がいいと思います。

今後は過疎化している地域から過疎がますます広がっていくことが予測されます。 下記サイト様が過疎情報を出しているので、これを基に将来予測をしてみるのも面白いかもしれません。

過疎物語

なるべく過疎地域は避け、最悪でも都市通勤圏内に住みましょう。できれば将来的に過疎になりにくい地域を選択した方がいいでしょう。

活気のある街に住む

育児や子育てを考えた場合、同年代が多く住む街の方がどう考えても都合が良いです。 地方では今学校があったとしても、子どもが成長した頃には廃校になるかもしれません。

また自治体のインフラやサービスを考えた場合も、生産人口が多い街の方が財源が豊富であるためサポートが期待できます。 財源がなければ道路や街頭などが壊れてもそのままになったり、公共のサービスも少なかったりします。

都会に住んでいると分からないと思いますが、田舎は最寄りの食料品店まで車で30分かかったり、電車やバスが1~2時間に1本しかなかったり、街灯が全くなくて日が沈むと暗くてほとんど周りが見えないなんてのは普通です。そして今はそこまででもない街でも、衰退してそのようになってしまう可能性は大いにあります。

なるべく活気のある街に住みましょう。できれば数十年後も活気があり続ける場所を選択したいです。

将来を見据えて職業選択や能力経験を積む

人口が減少すれば消費も減ります。 2060年に人口が3/4にになるのであれば、今後国内市場は衰退し続け、50年で市場の1/4が消えるということです。

国内向けの商売をしていた場合、衰退する市場での消耗戦となります。 当然企業の業績は下がりますので、中小企業は潰れるかもしれませんし、大企業だってリストラされるかもしれません。

生産人口も減るので何とも言えませんが、あまり楽観的な事は言えないでしょう。 3年後のことだって誰も分からないのです。

またこの先、年齢分布が変わるのも重要です。 年より向けの商品やサービスはむしろ膨れ上がる可能性すらあり、逆に子供向けの市場はどんどん先細りとなるでしょう。 例えば学校(子供向け)は統廃合が進み、廃校が老人ホーム(年より向け)に変わったりしていますよね。

仕事は将来の日本・地域・市場・自分を見据えて、よく考えて選びましょう。 特にいざという時に海外でもやっていけるだけのスキルを身に着けるのは重要と思われます。

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こういった身の振り方を「自分勝手」と感じる人もいるかもしれません。 しかし既に現状、個人の努力ではどうにもならない所まで来ていますし、今後ますます悪化していきます。

半端なことをしては消耗して共倒れするだけです。まずは自分の身を守ることから始めましょう。

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