占いの基本は「曖昧な言葉」によるバーナム効果

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世の中には様々な占いが溢れています。 タロットカードや水晶などを使って占い師と対面して行う本格的なものから、血液型や星座占いなどの多数に向けたものまで内容も様々です。 あまり興味のない人でも家を出る前にテレビで流れる占いを何となく見たことがあるのではないでしょうか。

占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは言いますが、基本的に当たりやすいようになっています。 なぜなら占い結果は多くの人に当てはまる「曖昧な言葉」を使うからです。 そしてその曖昧な誰にでも当てはまる言葉を自分だけに向けたものとして信じてしまうのを「バーナム効果」と言います。

バーナム効果とは

Fortune telling

バーナム効果とは適当に用意した曖昧なことを言われた時にそれが自分に向けた言葉だと錯覚する効果です。 これは占いや性格診断テストの被験者によくみられる効果です。

この効果はアメリカの興行師・展示館経営者であるバーナムの「我々は誰にでも当てはまる何かを持っている」という言葉に因んで名づけられたものです。

「何かお悩みのことがあるようですね」は占い師の鉄板口上ですが、そもそも何の悩みもないという人はそう多くありません。 占い師にわざわざ占われようと考えた人であれば尚更です。

しかしいざそう言われると心の中を見透かされたような気分になり、誰にでも当てはまるような曖昧な言葉が「自分を見透かして紡ぎ出された言葉」として映るのです。

占いの基本的な仕組み

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星座占いで私の性格を占ってみました。その結果私は以下の性格だそうです。
・ドラマチックな面がある
・意外にデリケートな所もある
・時々ものごとに熱中してしまう

完全に当たっているとは思いませんが的外れと言うほどでもなく、あたらずとも遠からずといった所でしょうか。 私の性格を当てるなんて占いはすごいですね!

しかし冷静に見てみると、この3つが完全に的外れになる人間はそうはいません。 どういった時に「全くあてはまらない」と言えるか、見比べてみましょう。

・ドラマチックな面がある ⇔ ドラマチックな面が全くない
・意外にデリケートな所もある ⇔ デリケートな所が全くない
・時々物事に熱中してしまう ⇔ 全く熱中しない

右側はかなりレアな性格ですよね。 これは左側の「〇な一面がある」などの表現が関係しています。

人間は一言では表せない色々な面を持っています。 基本的にぐうたらしてても時々ドラマチックになったり、基本的に傲慢な性格でも時にはデリケートに考えることがあったり、あまり頓着しない性格でも熱中できることを持っていたりします。「俺はこういった面はまったくないよ」と言える人はそう多くありません。

そこを占いは曖昧な表現で指摘しているのです。 だから多くの人は占い結果に完全にではないにしろ当てはまります。 そして何個も当てはまった表現を見た結果、占いを「当たっている」と感じる訳です。

星座や血液型など何かの占いをする場合、全ての結果を見てどれがどの程度自分に当てはまるかを見てみてください。 大抵はどれを見てもそれなりに当てはまるはずです。

占い師の占い

占い師の占いにおいても、前述したような曖昧な言葉で問いかけながら少しずつ相手の心の中にある言葉を引き出します。 そして自分の言葉にできないような悩みに対しても的確な答えを出してくれるので「占い師はすごい!」ってなる訳です。 もちろんこれは超常的な能力ではなく、話術と相手のことを読み取る技術(コールド・リーディング)によるものです。

占い師の中にはこういった技術で相手を自分に依存させ、高額商品を買わせようとしたり詐欺を働いたりする人もいます。 そういった人は間違った占い師なので、警察に通報するなりSNSで拡散してやるなりしましょう。

ただ占い師全員がそうではありません。 占い師は悩み相談やコンサルタント的な側面も備えており、占い師の技術により悩みを探って適格なアドバイスをしてくれる人もいます。

私も仕事に悩んでいた時に紹介された占い師に占ってもらいましたが、その占い師はなぜかITや経済に精通しており、思った以上に的確なアドバイスを貰って驚いたことがあります。あなたも悩みがあったら占い師に相談してみるのも一興かもしれませんよ。

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