オオスズメバチ:世界最強のハチ

vespa-mandarinia
名称オオスズメバチ (Vespa mandarinia)
身体体長:3~5cm
生息地日本全域
食性幼虫は昆虫、成虫は幼虫の分泌液・蜜・樹液を食べる

オオスズメバチの特徴

vespa-mandarinia

オオスズメバチは世界最強の名高いハチです。 体格はハチの中でも最大級で、様々な昆虫はもちろん、他種のスズメバチですら獲物としています。

強力な毒針を持ち、その威力はスズメバチによって死亡した人もいるほどです。 しかし強烈な痛みを伴う毒ではありますが、数回刺された程度で死に至るような代物ではありません。 その毒性自体よりも、抗体の暴走によるアナフィラキシーショックによって死亡するケースが多いです。 なので2回目以降刺された時に危ないと言われています。

スズメバチで刺すのはメスだけとよく言われますが、ほとんどがメスなので皆刺してきます。 またニホンミツバチのように一度さしたら死ぬ訳でもなく、何度でも刺してきます。

巣に近づくと「カチカチ」と顎を鳴らして目の前を滞空したり周りを飛んだりします。 これは警告で、無視して近づいたりその場に留まったりすれば攻撃体制に移ります。

スズメバチは毒針の他にも毒の噴射による攻撃があります。 毒には攻撃フェロモンが含まれ、浴びると「こいつを殺せ」という目印になり、巣から出てきたスズメバチの総攻撃にさらされます。 またハチを潰した時にも攻撃フェロモンが付いてしまうので、やはり目印になってしまいます。 近くに巣がある場所でスズメバチを潰すのは控えましょう。

鳥・オニヤンマ・カマキリなどスズメバチを捕食するものもいますが、数百匹いる働きバチがいくらか倒されても巣の活動に支障はありません。 真の天敵と言えるものは、巣ごと駆逐するクマと人間ぐらいです。

スズメバチはクマの目玉の色である黒いものに対して特に高い攻撃性を見せます。 髪や黒い服は危ないので、活動が活発な時期に山に入るなら帽子を被って白い服を着ていくべきでしょう。

ただ個体として見ると苦手な動物もいるようです。 樹液を舐めている際、カブトムシやオオムラサキに追いやられることがあります。

オオスズメバチの生態

vespa-mandarinia

生息地

日本全域に生息しています。 女王バチを中心とした集団で巣を作り、そこを拠点に活動します。

働きバチがいない段階では女王バチが巣の建設・産卵・育児全て担当します。 働きバチが産まれると、女王バチは産卵に専念し、残りの役割は働きバチが担います。

普段の生活

働きバチは日中に様々な昆虫を捕まえて、肉団子にして巣に持ち帰ります。 オオスズメバチの獲物は多岐に渡り、ミツバチやオオスズメバチ以外のスズメバチ種も獲物となります。 オオスズメバチはスズメバチの中でも最も大きくて強いため、他種すら襲うことができるのです。

幼虫は成虫が持って帰った肉団子を食べますが、その際に分泌液を出します。 成虫は幼虫から出る分泌液が主な栄養源となります。エサをあげてエサを貰う関係です。 成虫は他にも樹液や蜜などを補助的に食べますが、意外にも肉は食べません。

繁殖と成長

5月頃になると越冬した女王バチが一匹で巣を作り始めます。 オスバチと秋ごろに交尾しているので、一匹でも子が産めるのです。

巣を作り終えると産卵して、孵化した働きバチのためにエサを集めて育てます。 働きバチは全てメスですが、女王バチと違って産卵はできません。 働きバチが成長すると巣の拡張やエサ集めなどの役目を担い、女王バチは産卵のみに専念します。

秋ごろには巣で数匹のオスバチと新女王バチを産みます。 この両者が巣立つと巣・働きバチ・女王バチの役目は終わり、巣は活動を休止して冬には全滅します。 だから冬にスズメバチの巣を突いても中は空っぽなのです。

巣だったオスバチと新女王バチは、交尾すると新女王バチのみが越冬します。 新女王バチは木の洞などの中で集団で越冬し、春になるとまた別々に巣を作り出します。

スズメバチの一年はこのように回っているのです。

NatureEarth HOME