キョクアジサシ:最も長い距離を移動する渡り鳥

sterna-paradisaea
名称キョクアジサシ (Sterna paradisaea)
身体体長:35cm / 翼開長:85cm / 体重:100g
生息地世界中の海上や海岸付近
食性肉食で魚などを食べる

キョクアジサシの特徴

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キョクアジサシは世界中に生息する渡り鳥でカモメの仲間です。 一般的なカモメと比べると一回り小柄で、黒い頭と赤っぽいクチバシが特徴です。

アジサシは捕食の際、空中でホバリングして狙いを定め、水中の魚に向かって頭から飛び込んで捕獲します。 その様子がまるでアジを刺すようであったことからアジサシと名付けられました。

アジサシは北半球から南半球の長距離を渡る鳥ですが、中でもこのキョクアジサシはなんと北極圏から南極圏までを渡ります。 渡り鳥の中でも最も長い距離を渡る鳥として有名です。

北半球と南半球では季節が逆転しますが、キョクアジサシは夏の極で生活しています。 夏の南北極圏は一日中太陽が沈まない白夜となるので、白夜を追う鳥などと呼ばれることもあります。

渡りの際には直線ではなく、大陸沿岸沿いを危険な空域を避けながら移動します。 そのため1回の渡りで移動する距離は片道4万km、つまり年8万km飛んでいる計算になります。

キョクアジサシの寿命は30年ほどなので、その生涯で200万km以上の距離を移動に費やす計算になります。 これは直線距離であれば地球を50回は周回できるとんでもない距離です。

キョクアザラシが渡る姿は世界中の各所で見ることができます。 日本はルートから外れているため残念ながら見ることはできないようです。

キョクアジサシの生態

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生息地

渡り鳥であり夏の南北極圏で過ごします。 群れで生活し、100羽を超える集団を作ることもあります。

普段の生活

昼行性で海上・海岸付近・川辺など水場近くで活動し、夜は水上で休息します。 肉食で魚を食べます。

繁殖と成長

卵生で7~8月に繁殖期を迎え、北極圏の海岸付近に営巣します。 一度の産卵で2~4個の卵を産み、24日の抱卵期間を経て孵化します。

3~4年で成熟し、寿命は30年ほどです。

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