イッカク:長い角のような牙を持つクジラの仲間

monodon-monoceros
名称イッカク (Monodon monoceros)
身体体長:4~4.5m / 体重:1~1.5t
生息地北緯70度以北の海域
食性肉食で魚、エビ、イカを食べる

イッカクの特徴

monodon-monoceros

イッカクはクジラやイルカの親戚で、シロイルカなんかと近い関係にあります。 しかしなんと言っても特徴的なのは名前の由来にもなっている一本伸びた角ですね。

実はこれ角ではなく長ーい牙です。つまりは歯が変形したものなんですね。 体長が4~5mなのに対し牙は3m以上にもなり、これだけ長い牙を持った動物はそうはいません。 なお牙が長くなるのはオスだけで、二本ある牙のうち左の一本だけが伸びます。

この牙は折れたらもう生えてこないので、突き刺して使ったりはしません。 この長い牙を海面に出して、温度や気圧を感じとっていると考えられています。 また牙が長いオスの方がモテるため、繁殖期には俺の牙自慢合戦が繰り広げられます。

そんなレーダー的なもののために長い角が必要なのかと言えば、結構切実な問題があります。 イッカクは北緯70度以上の海域で生息しており、浮氷の多い場所で生活して季節ごとに回遊します。 ある程度氷が溶けてしまうと北上、ビッシリ一面が凍ると南下するのですが、タイミングを間違えると捕食者に食べられたり氷に閉じ込められたりで死にます。 そうならないために敏感に季節を感じ取れるよう、長い牙が形成されたのではないかと考えられています。

イッカクは生息域が浮氷漂う北極近くで、その上潜水していることも多く、観察が難しいため謎が多い動物です。 まだまだ我々の知らない習性を持っているかもしれませんね。

イッカクの生態

生息地

北緯70度以北の海域に2~10頭程度の群れで生活しています。 浮氷があってある程度氷の間が空いている場所におり、季節ごとに回遊します。

普段の生活

肉食で魚、エビ、イカなどを食べます。

繁殖と成長

胎生で7~8月頃に繁殖期を迎え、妊娠すると14か月の妊娠期間を経て1子を出産します。

5~8年で成熟し、寿命はおよそ50年と考えられています。

NatureEarth HOME