トノサマバッタ:日本最大のバッタ

locusta-migratoria
名称トノサマバッタ (Locusta migratoria)
身体体長:3.5~6.5cm メスの方が大きい
生息地はユーラシア大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸の草原や平原
食性草食寄りの雑食でイネの葉などを食べる

トノサマバッタの特徴

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トノサマバッタは日本では最大のバッタです。 立派な羽を持つことから「殿様」バッタと付けられたとか何とか。 ちなみに世界に目を向けるとそれほど大きい訳ではありません。

体色が緑色と褐色の2種類のものがいます。 生育した環境に草が多ければ緑色に、土が多ければ褐色になるようです。 つまり保護色ですね。

夏~秋によく見かけるイメージですが、幼虫は春には地上に顔を出しています。 成虫となって活発に動き回るのが暑い時期なのです。

秋頃に土中に産卵して、卵の状態で越冬します。 成虫は冬を越せないため、寒くなると死んでしまうのです。

農作物を食いつくす害虫となることも

トノサマバッタはその密度が高い場所で育った場合、群生相といって集団で行動する性質を持ちます。 こうなると大群で食べ物を食いつくしながら移動するため、飢饉などをもたらす災害(蝗害)となります。

現在では殺虫剤により未然に被害を防ぐなどの対策が取られますが、中東やアフリカなど駆除が行き届かない場所では時々大発生しているようです。日本でも明治以降にたびたび大群が発生した記録があり、1987年には鹿児島県の島で3000万匹ものトノサマバッタが確認されたこともあります。

奈落の王アバドンや悪霊パズズなど蝗害をモチーフにした神もいるぐらいです。 ヨハネの黙示録ではアバドンがバッタを率いて人々に死すら生ぬるい苦しみを与えるとされており、それぐらいヤバい災害なのです。

トノサマバッタの生態

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生息地

ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、日本など広い範囲に生息しています。 好物のイネがある草原近くで生活していることが多いです。

普段の生活

日中に活発に活動し、主にイネやススキなどの植物の葉を食べます。 基本的に草食ですが、昆虫などを食べることもあります。

繁殖と成長

トノサマバッタは初夏~秋にかけて2度の産卵をします。 最初の産卵のものは秋には成虫となり、2度目の産卵のものは卵のまま越冬します。

土の中に数十個の卵を産み、越冬組は春になると幼虫が顔を出します。 幼虫は1cmに満たず色も白いですが、バッタと認識できる形をしています。

草の葉を食べながら成長して、数度の脱皮後に成虫となります。 寿命は3~4か月程度です。

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