セイヨウミツバチ:ハチミツを沢山作る西洋産ミツバチ

apis-mellifera
名称セイヨウミツバチ (Apis mellifera)
身体体長:15~20mm
生息地全世界に広く生息
食性草食で花粉や花の蜜を食べる

セイヨウミツバチの特徴

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日本固有のミツバチと言えばニホンミツバチですが、日本の養蜂従事者のほとんどがセイヨウミツバチを飼育しています。 セイヨウミツバチはハチミツの採集のために品種改良された種で、費用対効果が抜群なのです。 ただし日本においては野生で生きていけないようで、野生のセイヨウミツバチはいません。

同じ環境であればセイヨウミツバチはニホンミツバチの5倍ものハチミツを産出します。 性格もおとなしく、ニホンミツバチのように巣ごと逃亡するようなこともありません。 セイヨウミツバチはまさしく養蜂者のために改良されたミツバチなのです。

ただし日本で飼育する欠点として、もともとは日本より寒い地域の種であること、日本固有の害虫や疾病などに弱いことが挙げられます。またセイヨウミツバチが謎の失踪を遂げることもあり、無条件にニホンミツバチより優れているという訳ではありません。 近年ではニホンミツバチとセイヨウミツバチの良いとこ取りをしたハイブリッド種の開発が進められています。

かつてはスズメバチへの対抗手段がなかったことも欠点でした。 スズメバチは数十匹で数万倍のミツバチを数時間で全滅させるほどの脅威で、これに対抗できないと滅亡待ったなしです。

外来種であり本来の生息地にスズメバチのいないセイヨウミツバチには対抗手段がなく、しばらくの間は襲われると全滅していました。 しかし最近はスズメバチの斥候を確認すると集団で襲い掛かり、窒息させて殺すようになったようです。 輸入されてからせいぜい100年の間にも進化するのですね。

セイヨウミツバチの生態

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生息地

全世界で広く養蜂されており、従って生息域も広いです。 ただし日本などの一部の地域では人の手を借りないと生きてはいけず、生息域=野生種がいる地域ではありません。

普段の生活

巣は一匹の女王蜂と、沢山 (最盛期には数万)の働きバチで構成されています。 花が咲く春になると働きバチは沢山の蜜を集め、女王バチは産卵のピークを迎えます。

初夏を迎えてある程度巣が発展すると、女王蜂は新女王蜂とオスバチを産み、その後巣の半数を引き連れて別の場所に旅立って新たな巣を作ります。これを分蜂といいます。

ちなみに新女王となる幼虫にはローヤルゼリーが与えられるのですが、この餌を食べて育つと女王蜂になります。 新女王は羽化するとオスバチと交尾を行い、オスバチはその短い寿命を終えます。

秋になると冬に備えて花の蜜や花粉を巣に蓄えた、働きバチを産む数を減らし、役立たずとなったオスバチを巣から叩きだしたりします。オスバチに限りませんが、ミツバチは役目を終えたり衰えたりすると女王蜂ですら巣から追い出されて餓死します。 種の繁栄のために全体がシステムのように動くのです。

そして冬の間はため込んだ食料を食べながらじっと春を待ちます。 といっても日本の暖かい地域では割と冬にも蜜を集めに出ていくものもいるようです。

そしてまた春を迎え、働きバチが活発になり女王蜂の産卵が始まります。 こうしてセイヨウミツバチの一年が過ぎていくのです。

繁殖と成長

巣の蜂は全て1匹の女王蜂から産まれます。 多い時は1日に千個もの卵を産み、巣の蜂は爆発的に増えます。

食料が豊富な春から初夏にかけて数を増やし、ある程度蜂が増えると新女王とオスバチを産みます。 そして女王蜂は新女王に巣を譲り、自身は巣の半数を率いて新たな環境へ旅立ちます。

寿命は役割によって違います。女王バチは2~3年ほど生きますが、最長で8年生きたものが確認されています。 働き蜂は暑い時期は2週間から1月程度、冬の間は3か月程度の寿命があります。 オスバチは寿命が短く、1月ほどで新女王蜂と交尾をすると役目を終えて死んでしまいます。 交尾をすることなく生き延びてしまったものも、秋ごろになると巣から叩きだされて餓死してしまいます。

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